「邦画久しぶりの力作」国宝 じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)
邦画久しぶりの力作
朝鮮系の人が監督。それに製作、配給は東宝。歌舞伎座を興行している松竹は協力的立場。
日本伝統文化をちょっと斜めの立場から制作したのが結果大成功で、もし松竹が作っていたら歌舞伎をヨイショする退屈なプロモーション映画になっていたかもしれない。
歌舞伎は一度だけ観に行ったが、正直その良さは理解出来なかった。でも昔から続く日本の伝統娯楽芸術。映画ならその魅力を分かりやすく伝えてくれると言う期待もあったが、観たあと歌舞伎を観に行きたくなったので、その期待には十分応えてくれた。
ヤクザと芸能界の繋がりも描いて、現実から逃げていないのも良い。
ただ2人の女形歌舞伎役者の対立と友情はちょっと浅い。舞台シーンを削ってでも深く描く方が良かったと思う。
しかしこう言う力作が日本でも生まれ、それが大ヒットしている事は素晴らしい。
邦画実写は安上がりのホラーか、コミック原作の女子高生ラブストーリーばかり目立いますからね。
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