「感情移入無し。歌舞伎に興味が無いので3時間の拷問。」国宝 みっきーさんの映画レビュー(感想・評価)
感情移入無し。歌舞伎に興味が無いので3時間の拷問。
伝えたいことはわかる。
芸を極めるには何かを犠牲にしたり利用したりすることがある。
いくら才能があっても世襲に負けることがある。
でもそれってどんなジャンルでもあり得ることでしょう。
そんなもん当たり前やん、という感想しかない。
色んな事をしてそこまでして見たかった景色、彼にとってはそれが
大事だったんだろう。そのシーンも共感が全く無かった。
感情移入が全く無かった。
観ている間、ずっとこの先何かクライマックスのシーンが
あるのだろうと我慢して観ていたが、何も無いまま終わった。
本当に皆これを面白いと思っているのか。
あと「いかにも感動するでしょう系のBGM」を
これでもかと挟んでくるが、シーンと全く合ってない。
~なぜつまらなかったか~
さて、歌舞伎や能のような伝統芸能が細々と続いているのは
それを好きな人が少数ながら居てお金を落とすから。
人には多様性があってエンタメの好き嫌いも十人十色なのは重々理解している
つもりだが、歌舞伎や能のような日本舞踊系の踊りを見ても
その振りや所作が全く美しいと私は思えない。
何が凄いのかわからないし、何なら自分だったらすぐ踊れそうと思う。
早着替えが凄い?マジックとか観たことあります?
それが本当に素晴らしいモノならば、もっとメジャーになっているし
テレビなどのメディアでバンバン取り上げられているはずだ。
それが無い時点で歌舞伎や能は大衆にウケていないことは明白。
娯楽が少なかった時代に持て囃されたが、今となっては極々狭い人たちの間で、もはや宗教のように信仰されているにすぎない。
これは作中にも描かれている。
地方のドサ回りの披露で誰も観ようとしない。
女形を女だと勘違いした男客がキレている。
屋上で吉沢亮が絶望したかのようなシーンがあるが
あれは狭い範囲の客にしかウケない歌舞伎そのものに
絶望したように私には見えた。
本来、歌舞伎の扱われ方ははこうなのであることをまざまざと証明している。
古くからある=良い、のではない。
時代に則して変われなかった、順応できなかった。
だから廃れて他のエンタメに駆逐された。
古くからあるものだから守らねば、は本当に正しいのだろうか?
そういう事実を知っているありきで観ていたので
到底理解できない世界の住人が、
「私、波乱万丈な人生を送ってます!どうですか?!」
と見せられてもな~、という感想。
その苦労、本当に「まともな」苦労なの?
他の世界はもっと厳しいかもよ?
今まで観た映画でワースト3に入る。
あまりに偏ったコメントで驚きました。
「皆これを面白いと思うのか?」
→これだけのレビューの数に対しての得点が評価です。
作品の内容については賛否が分かれていますし、作品についての印象は受け取る人次第なのでなんとも言えません。
コメ主さんには3時間なんの感慨もなかったようですが、その状況で座りつづけていたことにかえって敬意を送りたいです(笑)
伝統文化や日本らしさの情緒感は日常生活の中でもそっと目を向ければやさしく佇んでいます。
コメ主さんは現代社会の荒波に飲まれてすこし疲れていらっしゃるんじゃないかな。
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