「なんと書けばよいのか」国宝 Ko Fuさんの映画レビュー(感想・評価)
なんと書けばよいのか
ただただ、映画というのはやはり良い。としか言えない。感想を書くのがこんなに難しい作品は久々だ。
役者の演技、音楽、シナリオがどれも頭抜けている。原作の長編をうまく映像表現として落とし込んでいて脚本の段階で相当な練り上げがあったことが伺える。昨今の映画では珍しい、映像だけでなく脚本に対する拘りが感じられた。
これだけ売れたのが何の不思議でもない、まさに作品としての完成度で周囲を納得させた傑作の1つだと思う。
蛇足だが、本作はテレビ局の支援を一切受けなかったのでテレビCMもほとんど流れない中での成功で、その裏にはSNSでの拡散があったようだ。成功後に慌ててメディアが取り上げだした面白い作品でもある。テレビや新聞がオールドメディアと呼ばれ出した今の時代。遂に日本映画までもがメディアの力に頼らなくてもいい時代に来たのかもしれない。
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