「1年半女形の練習した成果があらわれる。」国宝 キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
1年半女形の練習した成果があらわれる。
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任侠系の家庭に生まれるも、父親を殺されて、才能のあった歌舞伎の世界に養子として迎えられる。
御曹司として血統の息子とライバルでありながら最後には人間国宝にまで上り詰める。
血統を重んじる世界でぽっと出が継ぐということはあり得ないことにもかかわらず、それを強行したことから、ライバルの2人の歯車がかみ合わなくなってゆく。家を飛び出したが戻ってくる、残ったものの血統に悩まされるとともに女癖の悪さから干される、いろいろありすぎる。
ここでのテーマは友情ではなかろうか。
こんなに翻弄されながらも、(表面的にはいがみ合うことがあっても)、決別するほどのこともなく、共通の芸事が2人の絆を深くしていく。
ライバルとかつては結婚を約束した女性との間の子に対して歌舞伎の稽古をするのも絆のあらわれか。
画面にあらわれない想像される部分、歌舞伎の練習、セリフない複雑な表情、目を引かない部分にもこだわりを感じる作品。
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