「歌舞伎を舞台としたよく見るエンタメ」国宝 akisさんの映画レビュー(感想・評価)
歌舞伎を舞台としたよく見るエンタメ
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前評判通りの感想を持ちました。
俳優陣の演技は頑張っていましたが、ストーリーとしては深みがなくそれぞれの要素が記号的でした。
意外と観て損した感じはありません。
演技面では、吉沢さんも横浜さんも素晴らしく映画俳優としての凄みを感じました。ただ歌舞伎役者として今回のテーマに説得力を持たせるためには、それこそラストは玉三郎さんに演じていただくしかない訳で、そこまで映画に求めるのは酷です。これが伝統芸能をテーマとした作品の難しい所。タイガー&ドラゴンの西田敏行さんですら、プロの噺家の方からは賛否あったので、やはり芸事のプロを演じるのは並大抵ではありません。
私はその目を持ち合わせていませんが、歌舞伎に詳しい方があの演技をどう評価されるのか。歌舞伎の世界はそれほど甘くはないと思いますが。
映画として観た際には、ストーリーの部分に物足りなさを感じました。主人公の生い立ちや、親友との軋轢、血筋か芸か、没落と復活など、様々な要素がありましたが、小説や漫画やアニメでよくある記号の繋ぎ合わせで、誰かに感情移入できるような深みも、予想を裏切られるような驚きもありませんでした。
原作は未読ですが、おそらく映画で観るより小説で連載を追いかけた方がより楽しめる作品に感じました。それだけの展開は用意されていて、だからこそ映画にするのが簡単ではない作品に思えました。
少し歌舞伎の世界が垣間見えて歌舞伎に興味を持つには良い作品に思えます。吉沢さん、横浜さんをはじめ、俳優陣の方々の演技も素晴らしく見応えがありました。歌舞伎エンタメとして観れば充分に楽しめる作品かと思います。
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