「圧倒的な美を支える女たち。すさまじい映画。」国宝 ふくすけさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的な美を支える女たち。すさまじい映画。
子役の二人も吉沢亮も横浜流星も田中泯もあの「たたずまい」の美しさには息を呑む。
俳優陣の踊りのお稽古はどのくらい厳しかったか。感嘆するしかない。
特筆すべきは俳優陣の化粧の顔が画面いっぱいにアップで映されること。
化粧は剥げ、肌の荒れも、シワもむき出しになり、それは迫力、気力、壮絶であり単に「きれい」なものではない。
美と芸の追求のために綺麗事では済まない凄まじさが、画面いっぱいの顔で迫ってくる。
気になるのは女性の描き方。
二人の役者の、不遇なとき、あるいはプレッシャーを影で支えているのは女性たち。
特に喜久雄をめぐる女たちは不遇だ。
高畑充希演じる春江は喜久雄でなく俊坊を支える側になる。
観客はああそうなるだろうなぁと納得する。
最後のカメラマンは父である喜久雄に恨みをぶつけつつ、父の美に拍手を送るしかないと祝福を捧げる。
都合の良い女たち、悪魔との契約の生贄になる女たちを含めた全ての世界観が美しいと感じてしまう。
この昭和的な感動に身を委ねてしまっていいのだろうか?
このコンプライアンスのうるさい世の中でこれほど振り切った世界観を示すことはとても勇気の必要なことである。
この圧倒的な映画の成功を果たして海外の評論家たちは素直に評価するだろうか?
一抹の不安を感じる。
ふくすけさん
こんばんはー
コメントありがとうございます😊
「僕のプロフィール」に書いておいたように完全に自分だけの超個人的感想文なんですよ(笑)
だから、共感を頂く事もありますが、逆に怒りを買ったり、人を深く傷つけてしまう事もあるんです。
たくさん運営からも削除されましたよ。
観た映画について、カッカ カッカして、熱くなってしまった頭のままで書き殴るので。
喜久雄はせっかく人間国宝に認定されても、どこか気が抜けた人のようにも見えました。
とにかく凄い映画だったです!
コメント、共感ありがとうございました。
物語よりも映像に特化した作品でしたね。
仰る通り、コンプラにうるさいご時世ですから女性の扱いは海外でどう評価されるのかとても気になります。
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