「血を受け継ぐ意味」国宝 順ちゃんの夫さんの映画レビュー(感想・評価)
血を受け継ぐ意味
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妻が【関西歌舞伎を愛する会】に所属してまして 結婚前ですから 30年以上前に南座で初観劇しました。以降、主に上方歌舞伎を中心に年数度、歌舞伎を観に行きます。仁左衛門師はもちろんのこと こっそりと鴈治郎師のファンです。
梨園で 「血」の重要性は門外漢には想像もつかないですが、例えば上方落語での【狐芝居】なんかでも ぼんやりと伺い知れます。実力があり 歌舞伎を人一倍愛していても 血縁がなければ一生端役がふつうです。
本作でも 主人公の苦労は描かれていますが 一方で 横浜流星氏演じる二代目の辛さが涙を誘います。
父が視力低下で苦しみますが、おそらくは糖尿病に伴う眼底出血じゃないか、と勘繰るんですが・・・で、倅も あれだけ細い体躯で 下肢の壊疽をきたす、となると おそらくは 父から遺伝した糖尿病が原因じゃなかろうか、と。
歌舞伎の世界で「血」を受け継ぐ意味。
生物として、人間として「血」を受け継ぐ意味。
二人が互いに相手を羨ましく思う一方で 年月が、遺伝子が 残酷に二人を別つ・・・あれこれ考えさせられる映画です。
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