「俳優陣の神がかった演技は言うまでもなく、脚本や演出の妙を感じる最高の映画作品」国宝 R新開さんの映画レビュー(感想・評価)
俳優陣の神がかった演技は言うまでもなく、脚本や演出の妙を感じる最高の映画作品
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私は歌舞伎に詳しくないし、原作小説も読んでいないので、なにも予備知識が無いまま見に行ったのですが、その状態ですごく楽しめる素晴らしい作品だと感じました。
まず、この映画は意図的に喜久雄からの視点に偏らせておいて、喜久雄に感情移入させる作りです。
だから初見では俊介のことを本当の意味で理解しきれないと思います。すべて見終わったあとに、振り返ってみてやっと理解できます。
女性たちは、喜久雄がどういう状況にいるのかを表す写し鏡です。
喜久雄が付き合う女性が変わることはターニングポイントを表しています。
そして、最後に出てくる綾乃。
国宝認定に関する取材で「ある景色を探してる」って言ってる。=喜久雄はこの時点でまだ究極の境地に達していない。しかし、ラストシーンでは「キレイやなあ」。
つまり綾乃とのやり取りの中に喜久雄が究極の境地にいたるヒントが隠されています。
noteに解説書いたので、気になった方はどうぞ
国宝 解説 ~俊介を中心に~
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