「魅せられた人びと」国宝 ようかさんの映画レビュー(感想・評価)
魅せられた人びと
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圧巻でした!
特に舞台のシーンはもう最高です。
最後の鷺娘の衣装が白から赤へと変わる瞬間は音楽も相まって、本当に素晴らしかった。
紙吹雪の中、舞う姿も素敵でした。
片足を失った俊介演じる曽根崎心中も鬼気迫るものがありました。
吉沢亮、横浜流星。
数十年に及ぶ歌舞伎役者人生を見事に演じきってました。
女形の小さな仕草や所作を再現しておりました。
世襲制度の良いところ、悪いところも描かれていました。
血に護られつつも重さに苦しむ俊介。
血に憧れながら、ひたすら芸を磨く喜久雄。
大役に抜擢された重圧で震える喜久雄の化粧をする嫡男の俊介は、彼の才能に魅せられていたのだろう。
そして悪魔と契約してでも、歌舞伎役者の頂点に立ちたかった喜久雄は俊介の血に魅せられていた。
お互いに認め合い、17年の時を経て共演した二人は幸せそうだった。
共演者も素晴らしかった。
中でも田中泯の鷺娘は喜久雄と俊介を虜にするのに相応しい妖しさだった。
3時間という上映時間に尻込みしておりましたが、全く心配ありませんでした。
本当にお薦めできる作品です。
ただベッドシーンは不要かな?
映画館はほぼ満席。
そのほとんどが女性でした。年齢層も高めだったので、俳優さん目的というより、作品目的といった感じ。
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