「『推しの子』じゃないけど、アイドルが女優さんとしてどうなっていくのかかなり興味がある。」新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる! Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
『推しの子』じゃないけど、アイドルが女優さんとしてどうなっていくのかかなり興味がある。
この映画が見たいというよりも、櫻坂46の藤吉夏鈴さんが見たいという気持ちのみで見に行った。
欅坂46時代から好きで、ずっと注目していた。
注目したきっかけは冠番組の最初の学力テストだった。
おバカ女王にはならなかったけど、”天ちゃん、藤吉、松平”とMCの澤部さんにセットで呼ばれていた3人は、珍回答を連発していて面白かった。
その後、冠ラジオ番組にゲストで来た時にトンチンカンなことを言っていたので、さらに注目するようになった。
それから櫻坂46になり、表題曲ではないけど初めてセンターをやった「なぜ恋をして来なかったんだろう?」のMVを見て決定的になった。
「なぜ恋」は曲もよかったけど、MVもすごく完成度が高かった。
ちなみに個人的に好きな部分は、夏鈴ちゃんがメンバーの輪の外周を走り回って、その後真ん中に滑り込むところ。
走り方が汚い人もいるけど、フォームがきれいで滑り込みもうまかった。
それになんとなくグループ内での夏鈴ちゃんの立ち位置を象徴しているみたいでいいシーンだった。
夏鈴ちゃんは欅坂46時代の先輩の雰囲気を一番色濃く受け継いでいて、一言で言うと暗くてさわやかさの全くない変人。
顔は可愛いんだけど普通のアイドルみたいにキラキラ感が全くなくて地味。
でも雰囲気が欅坂46の初代センターだった平手友梨奈さんに似ているし、顔も『誰も知らない』の頃の柳楽優弥さんや、女優の波留さんにもちょっと似ているので、女優さんが合うのではないかといつも思っていた。
それで女優さんとしても注目していて『あざとくて何が悪いの?』とか、ドラマの『アオハライド』、NHK夜ドラの『作りたい女と食べたい女2』等もチェックしていた。
今回いきなり映画初主演ということで見てみた。
見てみたけど、内容的には恋愛が入っていない訳の分からない少女マンガみたいな感じだった。
この内容では有名アイドルを使わなければ商売にならないだろうと思った。
でも普通の有名アイドルだとキラキラしているからこの内容だとおかしなことになる。
それで苦肉の策としてキラキラ感の全くない夏鈴ちゃんが選ばれたんだろうと思った。
そういう感じなのでアイドル映画としても普通の映画としても中途半端な感じは否めない。
でも有名な俳優さんや若手のうまい女優さんも出演していたので、そんなにつまらないというわけでもなかった。
夏鈴ちゃんの演技はいつも通りで、うまいという訳でもなく、爆発的に人を惹きつけるものもなかったけど、そこそこ普通に見ていられた。
次に主演映画があるのなら、キャラには合わないけど本当の少女マンガ原作のキラキラした恋愛映画が見てみたい。
でも一応現役アイドルだからキラキラした恋愛映画は厳しいものがある。
夏鈴ちゃんはそろそろアイドルを卒業して女優さん(どちらかというと映画?)専業でやってみてもいい時期かもしれない。
ただ、現在の夏鈴ちゃんは髪の毛を金髪に染めてしまっている。これは些細なことのようだけどかなり問題だと思う。
金髪でいいという役はなかなかないし、黒髪の人に役作りで金髪に染めてくれと言うことはできるけど、金髪に染めている人に黒髪に戻してくれとは言いにくい。
そうすると夏鈴ちゃんを起用したくても、めんどくさいから他の人でいいか、となりかねない。
グループ内でもいったん一人だけ金髪に染めたら、グループ全体の印象が変わってしまうから黒髪に戻しにくくなる。
こうなると夏鈴ちゃんの女優生命にもかかわってきそうな気がする。
なんでマネージャーはやめさせなかったんだろう?
関係ないけど夏鈴ちゃんの将来が心配になってくる。