「「原作のよさ」と「俳優のよさ」は伝わるが...」盤上の向日葵 mizukiさんの映画レビュー(感想・評価)
「原作のよさ」と「俳優のよさ」は伝わるが...
「孤狼の血」が大好きだという知人が面白かったと薦めてくれて観ました。
主演二人はもちろんのこと、とにかく音尾さんが素晴らしかったです。
音尾さんということを忘れてしまうくらいに上条でした。
ただ、「映像」「映画」としての完成度については疑問符です。
好みの問題ですが、とにかくBGMのコレジャナイ感に没入できず、心も冷めていきました。
タイミング?音量?BGMの多さ?への違和感がすごかったです。
冒頭、新人王のトーナメント戦の演出がアニメ的な分かりやすさの演出で、日テレドラマ感を感じた後、昭和の骨太な物語が始まり、ちぐはぐな印象。
佐々木蔵之介さんの昭和の刑事な演技もとてもいいのに、画面が明るく、画角や動きが単調で編集で演技の迫力が薄まっているように感じました。
物語自体には、もっとポテンシャルがあって、もっといい作品になったのでは?と残念な想いです。
俳優さんの演技自体と、それぞれのキャラクター、ストーリーはとてもいいと感じました。
ミステリーとしては途中で流れが分かってしまい、人間を描くにしては映像で薄味に仕上がっていて、NHKのドラマ版ではどう仕上がっているのか、比べてみたいと思いました。
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