「???だらけ」盤上の向日葵 Rubyさんの映画レビュー(感想・評価)
???だらけ
原作は読まずに観に行きました。
これはサスペンス?人間ドラマ?
前半が比較的単調に過ぎて行くので、原作のあるものをそのまま脚色しているのかな、だとしたら正統派という感じで進むのかな?と思っていました。
個人的に悲劇的な場面で大仰な短調の曲が流れると「感動しろ」と言われているようで、冷めてしまうタイプ。
この映画はほぼこれで、それは監督の狙いなのかもしれないけれど、向日葵畑でコーラスが入った場面には椅子からずり落ちるかと思いました。
好きな人はいるでしょうけれど、これみよがしな感じが私は苦手。
後半になりやっと少しスピーディーになったかなと思ったら今度は「何がどうしてどういうわけで???」だらけになってしまい。
何故向日葵農家に?とか、物的証拠が無くても逮捕状って出るの?とか、相手を人殺しにしておいて「生きろ」ってどういうこと?人一人土に埋めるのにスコップ無しは可能?とか、そもそも盤上の向日葵とは?とか、脚本の独りよがり感に最後まで納得できず。
そしてラストのラストが益々???で。
役者さん達は全体的に演技が過剰な気がしました。
救いは元棋士を目指していた警察官の高杉真宙さん。
彼くらい淡々としているでしょう、普通。
高杉さんと佐々木蔵之介さんのコンビは「砂の器」を思わせるし、人気棋士の過去に遡るというモチーフも似ているのですが、「砂の器」のようにはならなかったということで。
あとは新しさが感じられない。
昭和が舞台の映画にしても映画作りの手法自体が古い気がして(音楽の使い方も含め)、すいません、退屈でした。
ただこれは原作はきっと面白いのではとは思えました。
原作を読んでみたい気がします。
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