「ちょっと演出濃いのが引っかかる 色々と惜しい!」盤上の向日葵 The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと演出濃いのが引っかかる 色々と惜しい!
オセロを指してるのかと思う程の速さ!
こんなに早くは指せないわと 自己嫌悪に・・・
今日は 賭け将棋の真剣師の話「盤上の向日葵」を観ました。
既にBSTVではTVドラマが放送されていたのですね。その存在は存じてませんでした。
映画の方の上条桂介(役:坂口健太郎さん)の子役時代の小野桜介さんがとっても良い感じ!
体の痩せ方といい、賢そうな面といい この役ピッタリと思いますね。
そして先生夫婦役の 唐沢光一朗(役:小日向文世さん)、唐沢美子(役:木村多江さん)のお二人ですね。貧しくて新聞配達して生計の足しにしている上条少年の姿をみて気に掛ける夫婦。
廃品に出した将棋本を盗み読みしている所から 光一郎が関心を経てご夫婦との縁が出来て。
ここの前半流れの一体誰に将棋を教わったのか、何故こんなに強いのか。
その疑問が この場面に集約されています。
そして私的に一番涙したのは、
光一郎が希少価値のある将棋の駒を上条少年に渡す所ですね。
彼にこれからの人生に於いて、将棋のプロを目指すよう奨励会への入会と学業とを薦めてあげる所です。
この将棋の駒でプロに成れって、 まるで ”あゝ無情”のジャン・ヴァルジャンに銀食器を手渡して お前の人生をこれで買う~ って言ってる様な場面と重なりました。
前半はとても良い流れだったのですが、
中盤展開以降で 真剣師の東明重慶(役:渡辺謙さん)との付き合いが出てからでしょうか。ちょっと微妙に雲行きが怪しく成ってきます。
上条桂介の生まれの秘密を握る父の上条庸一(役:音尾琢真さん)の登場も 愛が無く常に金をせびるシーンが多く、唯一将棋のプロに成る話を先生ともめた時の ”オレを捨てるのか~”の涙位でしょうか。まぁまぁ良かったのは。
あと、刑事の石破剛志(役:佐々木蔵之介さん)ですね。
演技が凄く濃すぎます。 相方刑事の佐野直也(役:高杉真宙さん)は普通なんですがね。
どうもこの作品は 演出が誇張されてて濃すぎな場面が多いと思います。
そこが惜しい所。
特に最後の展開場面。町が見える山上の木の下で最後の将棋って。
有り得ん位にダメダメなシーンと感じます。
そして致命的なその後の展開も。
何でしょうねぇ・・・兎に角 やる事成す事 濃いですよ。
多分 或る意味 狙い過ぎましたね。そう思います。
かえって盛り上がった心情が離れてしまい冷めてしまいました。
いま一歩な感情で終わったのが残念です。
ご興味御座います方は
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