「三人の父親と天才棋士の絆を描くサスペンス」盤上の向日葵 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
三人の父親と天才棋士の絆を描くサスペンス
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今年は日本映画の当たり年と思うけど、この作品もなかなかです。埼玉の山中で発見された白骨死体が抱えていた希少な名人作の将棋の駒、アマからプロになった天才青年棋士を巡るサスペンスで、あっと言う間の2時間でした。主人公の壮絶な人生は息を呑むような展開で、思わず引き込まれます。毒親に虐待されながらも慕い続け、温厚な元校長夫妻からは実の子のような無償の愛情を注がれる少年時代のシーンは、松竹映画らしい人情味が感じられます。一転して、闇の将棋指しに惹かれ、アンダーグラウンドの世界に引き込まれそうになりながらも、踏みとどまるのは、優しい2番目の父親から譲られた将棋の駒と言うのもジーンとくるし、最後になぜ主人公が将棋を好きになったのか分かるエピソードには思わずもらい泣きしそうでした。役者では、坂口健太郎が温厚な表情から慟哭するまでの表情の変化がうまく、引き込まれます。渡辺謙は、アウトローの雰囲気が見事でした。しかし,何よりも毒父役の音尾琢真、あまりにもうま過ぎて殺意すら湧きました。この人、最低の男を演じたら右に出るもの無しです、
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トミーさんのコメント
2025年11月5日
共感ありがとうございます。
鉄パイプ近くにあったろ!って感じでしたがよっぽど汚れた血、ショックだったんでしょうね。
おーい応為より年号は解り易かったですが、携帯のアンテナを伸ばすのがやたら目に付きました。
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