正体のレビュー・感想・評価
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俳優陣の演技に心を奪われる
気まぐれでふらっと観に行ってみたら、これがなかなかの良作。サスペンスの緊張感と人間ドラマの感動を、しっかりと味わえる映画でした。
特に俳優陣の迫真の演技が素晴らしい。横浜流星が表現する微妙な心の揺れに胸を打たれますし、アクションも大迫力で見応えがあります。そして森本慎太郎さん。この俳優さんのことは知りませんでしたが、とても印象に残りました。彼が演じる主人公の同僚は、臆病だったり、ついイキがってしまったりと非常に人間臭いキャラクターで、彼の好演により観客の共感を誘います。
また、脚本や音楽など、素晴らしい要素がいくつもありますが、特にカメラワークが印象的でした。どの視点で見せるか、どう緊張感を出すかが非常に練られており、映像的にも楽しめる作品です。
スリリングなサスペンスパートと心温まるドラマパートが見事に調和しており、もう一押し欲しい部分もあるものの、バランスの良い作品だと思います。
エンタメ‼︎と役者の熱演に拍手
嫌な面だけが誇張されているような…
いい映画だったような、あまり良くないような…あり得るようであり得ないような…非常に分かりやすいけれどもそれがかえって短絡的であるような…
良き役者さんでキレイに仕上がっていた作品で、非常に見やすかったのですが、絶対見なければならなかった作品でもなかったな、と─。
理不尽な結果、納得いかない国家権力、意味わかんない殺戮など、昨今の出来事をくみ取ったようなところを作品の内容から大いに感じ取れるので、素直に内容を受け入れられるのですが、あまりに美しく仕上げられている印象で、なかなか感情移入ができませんでした。
肝心の目的とか結果とかも、まぁそうなんでしょうけど、どうせ脚色するなら何かもっとこう・・・・・・わからないですけど、なんか物足りなかったということですかねー
良作
良かったですが…
先ずドラマ版を観たことがあります
見れば映画版の不明点が解決するかもしれません
ドラマ版ですら伝えきれているかわかないです…
ダラダラ繋ぎ的になる時もあります
映画は120分と短い時間…映画なら普通かな…の時間で343日間の逃亡劇を詰め込む訳ですからかなり大変な編集を余儀なくされます
次はキャストですがドラマでも主役級の役者が出ています!映画もそうです!が主役は誰なん?ってくらい山田孝之さんが目立っています!主役は間違いなく横浜流星さんでしょう!横浜流星さんが下手とかミスキャストだと言っている訳ではありません!山田孝之さんがそれだけ凄いってことなんでしょう!
まあこれくらいにします…とにかく良い作品で泣けるかと思います!
フィクションの原作がよくできているのだと思います!
逃亡のネタのヒントは現実にあったあの事件です!
わかる方はわかると思いますし映画でもそうここが問題の場所だな…と
『山田孝之のカード』を思い出してしまう…
ただしイケメンに限る。
18歳の時に一家惨殺事件の犯人として逮捕され死刑判決を受けた男が、3年後に拘置所から脱走し逃走を続ける話。
吐血したふりをして医療機関に救急搬送される最中に逃げた鏑木が偽名を使いながら何かの目的を果たす為に様々なところに潜伏する話しと、事件当時彼を逮捕した刑事が行方を追う話しをみせていく。
一部変装もあるにはあるものの、基本はメガネや髪型で特徴を隠して行動する鏑木が、その人間性から信用されていく感じだけれど、目力強過ぎて直ぐにバレそうな…w
内容についてはあまり触れないけれど、展開というか物語そのものがかなりご都合主義全開で、しかもラストはそれを解っていてこうすれば感動するんだろ?という感じの力技に感じてしまうし、警察と検察ごっちゃになってます?という感じ。
主人公というよりも、まわりの人物の機微が良かったし、確かにかなり面白かったもののイマイチ納得感はなかったかな。
今年最後のエンターテイメント
最後はウルっとはしたけれど、
身体濡らすまではわかるけど、まず頭洗うでしょ
2024年劇場鑑賞101本目 秀作 66点
初日舞台挨拶にて鑑賞
前述すると、当方悪いところ含め藤井道人監督のファンである
彼のほとんどの作品をリアルタイム劇場鑑賞している上で遍歴を辿ってきたが、やはりバリューや完成度や公開からの広がり具合からして、新聞記者が日本アカデミー賞を重賞したしたあたりから、良い方向に転ぶ作品と悪い方向に転ぶ作品がはっきりした気がする
そして、今作は彼の兄弟であり、今作を標準にして役者として積み重ねてきたのではとハッとする横浜流星と、その彼女役として年齢的にも彼同様近年一歩一歩着実に厚みを増してきた吉岡里帆、若手女優筆頭の山田杏奈に動員確保のジャニーズ枠の森本慎一郎、過去作から継続でvillageの西田尚美、最後まで行くの山中崇、複数作出演歴のある松重豊や原日出子、田中哲司に木野花や駿河太郎など、、、そしてそれらわ据えるエンドクレジットで最後の方に出てくる重鎮ポジに山田孝之と、満を持して現代に求められる藤井道人決定版を作るに相応しい座組で挑んだのが、誰しも容易に伺える
簡単に今作の用意周到ぶりを書いたが、結論面白くはない
賞を携えありとあらゆる側面で大きくなってしまった彼は、クリエイティブという意味で面白みが全くないつまらない監督になったなと思ってしまった
取材力や細部が監督としても年齢としてもまだ若いなとは数年前のエッジが効いていた時も勿論あったが、それはそれで彼の色として許容でき、誰しもその時期を経ての名誉を迎えむもので、けれどその名誉までのスパンが短すぎる故に、求められるものに応えるあまり、普遍的で別に彼にやらせなくていい平凡さが拭えない
タイトルの男子二人風呂で肩を並べるシーンも、脱衣所から入場後1日働き疲れ果て汗を全身から流したいと思うのが当然な中肩を落として、肩から下にさらっとお湯を流す程度で、ヘアセットやメイクを崩さぬ様、あらゆる方面への配慮や女性ファンを意識して、豪快にぶしゃーーーと頭の先から浴びるのようにリアルを追求するより前にそんないらん演出が先行するほど、興行やスポンサーを意識する様になってしまった
まぁ自分も同じ立場ならそうせざるおえないのも確かだが、これは何かを生み出す一括りに芸術家(歌手も芸人も監督も全ての0から1を選び造る人)としては切っても切り離せない事象なのだろう
今回あえてこのシーンについて言及したが、他のシーンや作品全体を通してもつまらなかったのが本音である
心に刺さるヒューマンサスペンス
逃走劇はスリルがあり、映像も劇伴も迫力があり美しく圧巻。主演の横浜流星さんをはじめ、演者の演技も申しな分なく素晴らしい、心を打つヒューマンサスペンス。
この作品が提示するのは、映画にリアルな現実の闇を求める有識者にとっては日頃から深く認識しているテーマかもしれない。
しかし、本当にそのテーマを知るべき人にとっては重苦しさに支配される社会派作品は敷居が高く、結局そのテーマを届けることができない。
本作はその敷居を取り払い、誰にでも楽しめるエンタメ要素を取り込んだサスペンスに仕上げた所に価値がある。まずは楽しんで映画を観てもらう、そしてそこから何かを感じてもらうという制作者側が観客に寄り添うようにして作られた作品。年に数回しか劇場に足を運ばない人が多くなった昨今、こういった作品こそが映画界に必要なのではないか?
真実の正体!
横浜流星、魅せる!
きっと賞レース総なめなのでしょうね。演技賞には値するけれど展開に無理がある
試写会で拝見しました。横浜流星さん、吉岡里帆さん、山田孝之さんは熱演で、ファンではない私も横浜さんの代表作になるのだろうな、と思いました。恐らく映画賞たくさんとられるのでしょうね。
以下、ネタバレあり
しかし、まず発端の事件。「悲鳴が聞こえ、血だらけの人達が横たわる面識もない他人の家」に通りすがりの高校生は立ち入るのか?いくら正義感が強くとも、自分も被害にあうかもしれないのです。まず110番か119番通報ですよね?愚かとしか言いようがない。そして瀕死の重傷を負った人がまず頼むのは「鎌を抜いてくれ」ではないのでは?頼まれたとて、素直に血だらけの鎌を素手で抜きますか?
そしてタイミングよく、あるいは通報があったのか現場にすぐに踏み込んできた警察官も、通報したどこかのどなたかも、あんな田舎の見晴らしのよい道で現場から逃走した真犯人(返り血を浴びて挙動も不審)を目撃しなかったのか。そして全く動機も自供もなく目撃者証言のみで、警察上層部の一人の独断で司法まで曲げて死刑判決がくだされるのか。
さらに、逃走中の主人公が無防備に飲酒して居酒屋で顔をさらして寝てしまったり、絶対にSNSにあげるに決まっているような女子に顔をさらして動画を撮らせたりするのか(マフラーで顔半分隠すくらいできますよね?)現代人のライターでネット事情に明るい主人公なら撮影されたと気付いた時点で動画はアップしないよう頼みますよね?
さらに独身の女性ライターが仕事で多少付き合いがあるだけの男性をいきなり自室に運ぶのかしら?(どうでもいいけれど彼女のお父様は他人の支援している場合なのかしら。ご自分の冤罪は?)
等々の設定への疑問で鑑賞中に気持ちが冷めてしまう。
面会の際に逃げた動機を問われての答えは感動的だったけれど「証言者に会って真相を証言し直しさせたい」が動機であろうに、副次的なそんな要素があったとしてもあれは刑事による「何故?」の問いかけに対する答えではないような。結果としてその言葉が刑事を動かしたとはいえ。あんな「きれいな」台詞を用意した監督さんと脚本家さん達(原作者?未読ですみません)は非常に”気持ちよかった”だろうとは思いますが。
「警察権力に踏みにじられた冤罪の被害者」は実際にいらっしゃるのだろうし、終始葛藤し、良心に従った山田さんの演技はさすがの説得力でした。横浜流星さん、吉岡里帆さんも素晴らしい演技で、様々な賞レースにきっとノミネートされるのでしょうね。けれど前述のような「普通しないでしょう?」という行動を主人公がしてしまうことが話の展開ありきの強引さと思われて違和感を覚えてしまい、作品としてはちょっと手放しでは賞賛できない感じです。
ほろほろろ
試写にて鑑賞〜原作を読んでからの鑑賞を強くオススメします
ネタバレの感想とネタバレなしの感想「両方書きたい!」
と感じるくらいたくさんの想いが去来する作品でした
まずはネタバレなしの感想を…
オープニングからグイグイ吸い込まれ
エンディングまであっという間の映画です
監督や役者さんもみんな素晴らしく
国内各賞にノミネートされること間違いなしの力作です
横浜流星さんは当然のこと
準主役の山田孝之さん、吉岡里帆さん
その他脇を固める皆さん
それぞれが非常にハマってて良かったです!
ネタバレになってしまうから言えませんが
脚本、ストーリーも秀逸で
原作を知っているとラストシーンが
より心に突き刺さることになると思います
今年No.1と言っても過言でない
そう思えるほど素晴らしい作品でした
TOHOさん
お招きいただきありがとうございました!
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