正体のレビュー・感想・評価
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観客は目撃する The audience witnesses
原作は未読。
最近、悪役を演じたイメージがなかったので
松重豊さんの上役警官のクズっぷりに
少し驚く。
「踊る~シリーズ」も真っ青の
無能+クズさで、
間違った手を抜いた捜査により、
主人公は人生を捻じ曲げられる。
社会に出る前に、
いわれのない罪で、社会から断絶され、
何もなければ、少しずつ、
色んな経験を積んで行けたのに、
それらをすべて奪われた様を
観客は目撃する。
ドキュメンタリーを思わせるリアルさで、
観客として同時に体験するのだ。
その生い立ちも含めて、
彼は、追われる立場で、
体験を積み重ね、その中で、
その経験を共にした人たちと、
観客と思い出を共有する。
そこには、彼の本当の正体がある。
追う刑事役の山田孝之さんの
組織と事実の板挟みに会う様は
遠からず誰でも覚えのある経験かもしれない。
出会う人たちのリアルさ、
その体温が、目撃をしていく中での
観客にとっての救いになる。
そして、
横浜流星さんの凄まじさ。
彼の表現する悲劇は、
演じるを越えて、胸に突き刺さった。
ぜひこの映画を目撃してほしい。
I haven’t read the original work.
Recently, Yutaka Matsushige hasn’t been known for playing villains, so I was a bit taken aback by how utterly despicable his portrayal of the senior police officer was.
His character’s incompetence and depravity are so severe that they far surpass anything seen in the "Bayside Shakedown" series. Through his negligent and corner-cutting investigation, the protagonist’s life is completely derailed.
Before even entering society, the protagonist is falsely accused of a crime, severed from the world, and robbed of the experiences they would have gradually accumulated over time. The audience bears witness to this tragic theft of what should have been a normal life.
With a documentary-like realism, the film immerses the audience, making them feel as if they’re experiencing these events alongside the protagonist.
Including his backstory, the protagonist—now on the run—continues to accumulate experiences, sharing those moments with the people he meets and, ultimately, with the audience. It’s through these shared experiences that his true self is revealed.
Takayuki Yamada, playing the detective chasing the protagonist, portrays a man caught between the demands of his organization and the truths he uncovers. His struggle may resonate with anyone who’s faced similar conflicts in their own life.
The realism and emotional warmth of the people the protagonist encounters serve as a form of solace for the audience as they bear witness to these events.
And then there’s Ryusei Yokohama. His performance is extraordinary. The tragedy he conveys goes beyond acting, piercing straight into the heart.
This is a film that demands to be witnessed.
横浜流星至高の1本
いや~又素晴らしい作品に出会えました。
最初気にも止めなかったんだけど、死刑囚が脱獄したのTVCMを見て興味が湧き、検索したらなかなか良さげだったので、見に行った大正解でした。
最初、主演の横浜流星さんが登場しても、「あれが彼なの?」と正直違和感ばかり。無論役作りの為だとは分かっていたが余りにも雰囲気が違っていたのでもしかしたらとんでもない映画を見ている気がしていて、どんどん作品の世界に引きずり込まれて行き最後まで飽きることなく観賞出来ました。
オープニングから飛ばしていたのがすごく良かった。春に散るやアキラとあきらも良かったが、間違いなく横浜流星さんの代表作になると思います。
山田孝之さんは今回存在感が半端なかったです。他の映画(十一人の賊軍)とは、又違っていてめちゃくちゃ役にはまっていましたね。
吉岡里帆さんも重要な役どころでしたが、非常に良い演技していたと思います。
物語が進むに連れ、恐らく私だけでなく他の方も最後はこうなって欲しいと思いながら見ていた方結構いらっしゃると思います。そしてラストシーンそうなった瞬間涙が自然と出て来ました。
ものすごく気持ちの良い涙でした。
最近余り良い映画がなかったので久しぶりに興奮してます。
藤井監督はハイペースで作品を作っていても秀作を連発してますね
次回作も楽しみに待っています。
横浜流星の魅力が詰まった映画
胸にズシリと来るのは冤罪という苦く哀しいテーマのせいだね
鑑賞中は終始一貫、逃亡する主人公への同情😿と不条理さへの怒り💢を感じつつ見事な演出とイイ役者たちの入魂の演技にグイグイと引きこまれて気付けば2時間経過でした
映画館出た人で鼻ズル涙の女性たちも目撃するもスレっからしの私は最後に少しうるっときたが最後まで泣けなかった おかしいな?涙腺弱い年寄りのはずが?無駄なく隙なく遊びなくストーリーがキチキチに構築されすぎてるせいかな?
ひとつ言えるとすれば冤罪や様々な訴訟リスクには絶対巻き込まれたくないが、油断すれば起こりうる、それが誰もが例外なく直面しうる現代、日常に忍び寄るリスクに心から震え上がり肝が冷えたせいかな
観る価値大いにある映画だと思うのでネタバレ注意⚠️ということで以上ここまで😹
酒でも飲みたい気分🍶
心震えた!
何処にいても丁寧な人
120分間の息つく暇なき脱走劇
殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けた男が変装と潜伏を繰り返しながら日本中を巡る指名手配犯の488日間にわたる逃走劇を描きだす。5つの顔をもつ死刑囚の120分間の息つく暇なき脱走劇。まず以前WOWOWドラマの亀梨版240分の鑑賞後に本作品に臨むと、結末が分かったうえでのそれなりの既視感や比較目線でというのは良くも悪くもな部分。全体的に逃亡犯は無実なのか?という練られたミステリーよりもキャスト陣の熱演やフレッシュさの勢いのままに押し倒した余韻をうける。脱獄犯が顔を変えつつ全国各地に潜伏するという妙もコミカライズされながらも緩急があるため前のめりに観れる。まさにパッと観てパッと帰るような観やすさという観点ではバツグン。もちろん日本発クライムスリラーとしての敷居の高さや価値観が内包された題材ではあるため、横浜流星のファンならずとも年末年始白熱できるエンタメ作品には仕上げたとおもえる。
信じる事の大切さ。その覚悟と勇気の結実
こうして冤罪は作られるんだと思った。
人が人を裁くのだから間違うこともあるでしょう。でもこれは間違いでは無く、初めから警察によって決めつけられたのだ。
同時に描かれる痴漢事件を見ても一度受けた有罪判決を覆すのは難しい。でも正しい事を言い続ける事を諦めない。それが真実だから。
ケアセンターで身分を証明する術も無い人が働くなど、都合良くリアリティの無い出来事がいくつか有りますが、そんなことはこの際放おっておきましょう。この作品で描きたい物はそんなことなど関係無いはずです。
その人を知り、その人を信ずる仲間がいる。その数が例えわずかでも、それが真実ならばその声はきっと届くと思いたいのです。
横浜流星くん、それぞれ変わる環境下での表情が良かった。特に拘置所内で関わった人たちとの面会シーンでの穏やかな表情が印象的でした。揺れる内面を上手に表現した演技の刑事役の山田孝之さんは素晴らしい。吉岡里帆さんの信じるをテーマにした演技も見事。そして美しかったです。
人にどう思われようと周りに流されず、正しい事は正しいと思う声が届く社会になればいいと思うのです。
判決後の法廷内に響いた拍手は温かい音がしたに違いありません。
いい映画を見ました
賢い逃亡者
平凡に幸せに暮らしたい
原作やアニメがあったとの事ですが
未読、未視聴です。
レビューが高かったのと
「春に散る」以来
横浜流星さん主演告知を観て
楽しみにしていました
幼少期から施設で育ち
18歳で社会に出るであろう直前に
事件に巻き込まれてしまう。
冤罪を自分の知力のみで
無実を証明しようとする話
逃走中、自分の事だけで
精一杯なはずなのに
周りの人に優しい。
ストーリーが要点のみと思われ
無駄な場面がほとんどなく
あっと言う間の120分でした
逃走中に色々な経験…
初めての友達、色々な仕事を経験し
飲酒や居酒屋に行き
知らない食べ物?を食す。
普通に社会に出た時は
当たり前に経験できたはずなのに
山田孝之さん…
演技が素晴らしかった。
終始同じ表情をしているように見えたのに
話が進むにつれ
パワハラ上司(松重さん)の指示に
背いて勝手な行動に出ます。
とても存在感がありました。
他にも素敵な役者さんが
出演しています。
是非映画館で観てください
組織の理論の前で個人はどれほど無力なのか
横浜流星で大正解
これぞ藤井監督・横浜流星コンビの真骨頂!
さすが藤井道人監督、横浜流星コンビ。
ハラハラドキドキ感満載で観ごたえがあった。
原作もあるが、原作未読でも問題なし。
2024年公開の青春18×2君へと続く道は今一つだったが、今回はさすが藤井道人らしい社会派サスペンスでもあり、観客にセリフを通じて考えてもらう内容。
正体のような作品が藤井道人監督らしい。
横浜流星もさすが。変装しながらの演技も見事だった。
助演もなかなかのメンバー。
安心して観ていられたし、楽しかった。
また、脚本が素晴らしかった。セリフが◎。
この作品もSNSがポイント。利用の仕方を改めて考えさせられる作品でもある。
藤井道人監督の次回作に期待したい。
権力と正義
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