「社会派とエンタメの狭間で」正体 ぱおうさんの映画レビュー(感想・評価)
社会派とエンタメの狭間で
公開後すぐに観たのにレビュー忘れてました……。
主演の横浜流星さんはじめ、俳優陣の演技はみな素晴らしいし、ストーリーも社会的メッセージを込めた骨太なもの。良作としか言いようがないのですが、なぜか違和感のようなものが残りました。
おそらくは、主人公の変装ぶりや、事件解決のプロセスがうまく整いすぎて、都合の良い話になってしまっていることが、リアリティを破壊する一歩手前だからなのかと。
社会派の重たい中心軸と、エンタメとしての魅力であるハラハラする展開の間のギャップが、作品全体の立ち位置を微妙にしたのかもしれません。
メッセージに共感しすぎず、エンタメと割り切った方がかえって楽しめると思います。
みかずきさん、またご無沙汰になってしまって失礼しました。
だいぶ遅れてレビューした本作にコメントありがとうございます。
フィクションの世界が、現実世界の影響でリアルに見えにくくなってしまうとしたら、それは不運なのか、それも含めて制作側の力量が問われているのか、判定が難しいと感じます。
とはいえ、本作はエンタメとして楽しむのが良さそうという点で意見が一致したようで何よりです。
また宜しくお願いします。
本年もよろしくお願いします。
私も、本作、エンタメと割り切って観れば面白いフィクションだと思います。
しかし、本作の公開時期が、袴田事件再審無罪確定から間もない時期だったので、袴田事件発生の地元民としては、どうしても袴田事件が頭から離れなかったです。
袴田事件の気の遠くなるような再審無罪確定までのプロセスを考えると本作は突っ込み処は多いですが、観終わって、己を信じて行動すれば必ず道は開かれるというメッセージが伝わってきました。エンタメ寄りの作品として観れば面白いと思いました。
袴田事件再審無罪確定時期から、もう少し時間を置いて公開して欲しかったです。映画にとって公開時期って大切なんだなと再認識した次第です。
ー以上ー