「正体?彼はいい人なんでしょ?」正体 みる子さんの映画レビュー(感想・評価)
正体?彼はいい人なんでしょ?
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原作は知りませんが、何だか言い訳の多い脚本だと思いました。正体がバレバレ。
主役の横浜流星がもっと変装や整形するのかと思いましたが、最初の建設作業員以外はほぼ素顔(宿舎のトイレの前にぼうっと立つ姿は怖かった)、ライターの那須君になるに至ってはコメディなのかと思いました。
吉岡里穂が編集者に見えない。最初から犯人とわかっているみたいな哀れみを帯びた目で、いくらフリーでも履歴書ぐらい出すだろうに、なぜ気がつかないのかというほうが気になってしまう。
ところでお父さんの冤罪事件にはどうなったのでしょう。
あの週刊誌記者、せっかく鏑木の潜伏に気づいたなら真っ先に警察に電話か、または黙って追いかけ、直撃独占インタビューでしょう。吉岡里穂に電話で知らせてどうする。
作業員仲間の男子も、最初汚かったのに、どんどんきれいになって最後は白い歯を光らせアイドルみたいになりましたね。
真犯人登場もあまりに都合よすぎる。そもそも性格のよい成績優秀な、通りがかりの高校生が死刑囚にされるまで弁護人は何をしていたのかと思います。
山田孝之がやりにくそうでミスキャスト?表情の変化に乏しく、揺らぎが見えず、本当に無能な警察官に見えました。
建設作業員の管理者を演じた駿河太郎は良かったですね。
横浜流星は、つんのめって逃げ回り川に飛び込むシーンなど、表情よりも身体で見せる演技が良かったです。大河が楽しみです。
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