「めちゃくちゃ良かった。」正体 邦画野郎さんの映画レビュー(感想・評価)
めちゃくちゃ良かった。
原作は知りませんし亀梨くんのドラマ版もこちらの劇場版を見るまではあえて見ないようにしました。
最初から後半の方まで作品全体を通して緊迫感、緊張感が漂いずっと見ていて引き込まれました。
話もサクサクと進んでいくので見ていてダレることもないし、良くも悪くも大衆向けなとても見やすい作品だと思います。
シーンによっては橋から川に飛び込んであれだけ騒がれた状況でそこからどうやって逃げ切れんだよ?と、ちょっとツッコミたくなる無理のあるところもありましたがそれも横浜流星さんの演技力がカバーしてくれています。
その他の演者さんも間違いない方々なので作品の良さを引き出してるのは間違いなくストーリーどうこうってよりは演者の方々の力が大きいと思います。
横浜さんは以前、広瀬すずにDVだか性暴力する役をしててその演技力の高さを知りましたが今回も逃亡者としての役柄、逃走シーンの逃げ方など見ていて改めて良い役者さんだなと思いました。
個人的にはゴールデンカムイのアシリパさんが普通の今どきの女の子役で出ていて、この方はアシリパさんの役でしか見たことなかったので見ていてとても新鮮でした。
あとは松重豊さんも珍しく非道なクソ幹部みたいな悪者を演じていたのも新鮮でした。
あと地面師のあのおじいさんが出てきたのも良かったですね(笑)
この作品自体、何か実話を元に作られてるのかはわかりませんが作中にあるようにさっさと事件を終わらせたいからあいつが犯人でいいだろと決めつけられてしまっている事件が世の中にはおそらくあるのだろうなと思いますし、本当にそんなことが自分の身に降りかかってきたら恐ろしい話だと感じました。
最近見た2024年後半の邦画の中では個人的にはだいぶ良かった作品だったと思います。
オススメです。