「冤罪の恐ろしさ」正体 sazanamiさんの映画レビュー(感想・評価)
冤罪の恐ろしさ
クリックして本文を読む
原作未読です。
物語序盤で吉岡里帆演じる編集者の父親が冤罪で有罪になる。
こんな簡単に冤罪が生まれてしまう恐ろしさ。
その事で警察組織への不信感を募らせたことが逃亡者の手助けをする理由にもなったのだろう。
ただ若い女性が身元もはっきりしない男性を家に上げ一緒に生活するというところは現実味が薄いかなとは思った。
終盤に逃亡犯と刑事が対峙すところで撃ち殺してすべてを有耶無耶にしてしまうのかとハラハラしたがそうはならず安心した。
最後に逃亡した理由を「正しいことをすれば信じてくれる人がいると信じたいから」と言ったところでグッときた。(セリフは少し違ったと思うがそんなニュアンスのことを…)
今回の映画を抜きにしても「正体」が誠実で優しい人が救われる、そういう世の中であってほしいと思った。
全体的にストーリー、キャストともに申し分なかったと思う。
コメントする
みかずきさんのコメント
2024年12月8日
みかずきです
仰る様に、エンタメ寄りの作品としては、申し分のない出来栄えの作品でした。
しかし、袴田事件の再審無罪確定からあまり時間が経っていない時期での公開でしたので、どうしても袴田事件再審無罪確定のことが頭から離れなかったです。
袴田事件再審無罪確定時期からもう少し時間が経過していれば、
より客観的に本作を観れたと思います。やはり映画は先入観のない無心の状態で観たいです。
ー以上ー