「現代日本版「逃亡者」」正体 しげさんさんの映画レビュー(感想・評価)
現代日本版「逃亡者」
原作が小説とあって、物語としてはしっかりとしていた。主人公が逃亡者と分かっているため、潜伏先でのやり取りを、正体がばれないかという緊張感をもって楽しめた。ハリソンフォード演じた逃亡者が個の力で物語を進めていくのに対して、正体の横浜流星は、個の力に加えて社会の力という助けを得ていくところに引き込まれた。
一方で、こういう立場境遇の人は、こういう言動、風貌というのが、極端に型にはまっていて、それは主人公達を引き立たせて、物語を分かりやすくするためにはいいけれど、個人的には都度冷めてしまうというか、浅い印象を与えてしまったと感じた。
横浜流星は格好良くてとにかく絵になった。役者皆良かったが、特に山田孝之が組織と事件の狭間で揺れ動く中間管理職を渋く演じていた。
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