「生きねば。」正体 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
生きねば。
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冤罪。通りがかった高校生の第1発見者がかくも簡単に殺人犯に仕立て上げられるとは。この映画はまさに今年作られるべくして作られた作品だと思う。
生まれて初めて友達ができて、ビールを飲んで、人を好きになって、生きてて良かった。もっと生きたいと思った。
この映画の主人公・鏑木慶一のひととなりが良いからに違いないが、その信じる力が関わった人たち、自らを追い詰める刑事にさえ、影響を与えてていく。
実際はこんな風にはいかないかもしれない。
それでも、それだからこそ、信じる心、生きることを肯定するこの映画に私たちは感動する。
これが一昔前だったら、主人公が撃たれて終わり。警察組織・公権力の前に真実は埋もれてしまい、虚しい希望のない結末。
それがカッコいいと思っていた時代があった。作り手たちがいた。
今、藤井監督は観る者に希望を与えてくれる。(八犬伝を書いた馬琴のように)
映画っていいな。
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かばこさんのコメント
2024年12月6日
同感です。
虚しい終わり方にはうんざりしています。もはやかっこよくないですよね。希望ある作り方、今現在の空気の中で見ごたえある作品をコンスタントに作っている藤井道人監督、信頼できる映画監督と思っています。
ゆきさんのコメント
2024年12月4日
おはようございます。
コメントありがとうございます。
"生きねば"良いタイトルですね。ずしりときました。
それから"一昔前だったら〜"からのくだりが特に納得!
実は原作では鏑木は◯◯じゃうらしいです。藤井監督の改変、賛成でした。
流星君似の美女とは!女でも惚れてまうやろ〜!です♡
鶴瓶さんは芝居は巧いけど、お顔のインパクトからか何をやっても鶴瓶感が払拭出来ませんが、太郎ちゃんはすごい!本当に凄いです!