劇場公開日 2024年11月29日

「実写化不可能な作品はない。藤井道人監督が伝えたい正体は何か?」正体 やんやんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0実写化不可能な作品はない。藤井道人監督が伝えたい正体は何か?

2024年12月3日
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📚️あらすじ
凶悪な殺人事件で服役中の鏑木。彼は日本中を逃亡しながら、新しい自分を作り上げる。正体不明であ
る。工事現場の不法就労者、フリーのコピーライター、魚工場、そして介護士。それぞれに正体に目的があり、共通していることは関わった人が鏑木という人格を好きになる。彼はなぜ刑務所から脱走をしたのか。

📚️考察
・キャスティングが完璧ですね。
・自分がやってないという強い信念が勝利に導いている、冒頭の脱走の為の行動はなかなかできない。
・日本の警察は現場に駆けつけるのが早いのは、交番という機能であり、検挙率が高いのはクロージングを早く求められている。日本の司法は凶悪な事件ほど冤罪が起きやすい仕組みになっている。
・控訴は一人の力ではそう簡単にできない。駆け出して味方を作らないとできることがない。
・信じることで自分も変わるきっかけとなる、信念とは何か。諦めた時はもう一度信じて見ると違う景色がある。

📚️学び
・人が人を裁きからこそ過ちがあり、過ちは正さないと行けない。
・自分の行動が一人でも多くの人を動かせたら世界を信じてよかったと思っていい。

今に実写化不可能な作品はない。作品をどう世の中に伝えるかで成功か失敗かが現れる。

藤井道人監督が正体で伝えたいこと
・日本の司法
・生きる権利と場所は一人一人にある
・人を信じること
・裁きにどう向き合うか

やんやん