「横浜流星✖️藤井道人…⭐︎」正体 ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)
横浜流星✖️藤井道人…⭐︎
横浜流星演じる殺人事件で死刑が確定している片山が刑務所から脱走するところから始まる。
脱走してから、関わる人々との関係を中心に描かれて、山田孝之演じる彼を追う刑事の又貫の追跡と葛藤の物語。
とにかく、横浜流星が素晴らしくって ところどころ???の展開(どうして逃げれたのか疑問だったり、
なぜ働けるのかとか)も観れるけどそんなこと吹き飛ばすような渾身の演技。
彼が出逢う人に言う「ありがとう」、「ありがとうございます」の言葉、言い方がすごく良い。
又貫が中間管理職の刑事の苦悩を静かに燃やしながら、ひたすら片山を追う執拗さ。
今、検察の冤罪の話題がニュースになるけどこの映画にしても他人事ではないような気がして来る。
吉岡里帆をはじめ出逢う人々が彼に惹かれていく姿も丁寧になぞられて、観ている方も片山に情が
湧いて来るのだか、このあたりが藤井監督は本当に上手いと思う。
横浜流星と藤井道人のタッグはこれまでも良い作品を作って来たけど、これまでの作品と並ぶ素晴らしさだった。
この手の作品で涙ぐむって、あまりないと思うのだけどラストシーンは泣いている人がたくさんいらしたし、
自分も珍しくジワっとしてしまった。
結末は多分…とわかってはいても、カタルシスを感じた。
横浜流星って、どんどん良い役者さんになっていく。
最初はそれほど好きでもなかったのに、今では来年の大河ドラマを楽しみにしてしまっている。
コメントする