「和也推しになりました」正体 月子さんの映画レビュー(感想・評価)
和也推しになりました
藤井監督が描く今作はモノローグや語りがなくストレートで温かい、観客に受け取り方を委ねている節もある。
物語は鏑木青年の逃走に見えてしまうが彼自身が求めている「真実」を欲する追走劇。その中で彼の人間力によって関わった人々の心を動かしていく様は目頭が熱くなった。
特に重要になってくる序盤に出会う森本慎太郎くんが演じる和也とのやり取りが好きだった。
リアルにこんな良い奴が友達にいたら人生楽しくなるじゃんね。お酒を飲める飲めないのやり取り等の不器用な2人に笑った。
寡黙でオーラを放つ山田孝之さんと執念をもつ横浜流星さんの対峙は迫力がありラストまで見応え充分。劇場で観て良かったです。
ただ現実をみると東京大阪にある防犯カメラの存在や身分証明など協力者がいないと成り立たない展開もあり原作が分厚いようなので端折った部分はありそう。
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