劇場公開日 2024年11月29日

「120分間の息つく暇なき脱走劇」正体 𝐵𝐴𝑈𝑀さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5120分間の息つく暇なき脱走劇

2024年11月29日
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鑑賞方法:映画館

興奮

殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けた男が変装と潜伏を繰り返しながら日本中を巡る指名手配犯の488日間にわたる逃走劇を描きだす。5つの顔をもつ死刑囚の120分間の息つく暇なき脱走劇。まず以前WOWOWドラマの亀梨版240分の鑑賞後に本作品に臨むと、結末が分かったうえでのそれなりの既視感や比較目線でというのは良くも悪くもな部分。全体的に逃亡犯は無実なのか?という練られたミステリーよりもキャスト陣の熱演やフレッシュさの勢いのままに押し倒した余韻をうける。脱獄犯が顔を変えつつ全国各地に潜伏するという妙もコミカライズされながらも緩急があるため前のめりに観れる。まさにパッと観てパッと帰るような観やすさという観点ではバツグン。もちろん日本発クライムスリラーとしての敷居の高さや価値観が内包された題材ではあるため、横浜流星のファンならずとも年末年始白熱できるエンタメ作品には仕上げたとおもえる。

𝐵𝐴𝑈𝑀