「信じる事の大切さ。その覚悟と勇気の結実」正体 たつのこさんの映画レビュー(感想・評価)
信じる事の大切さ。その覚悟と勇気の結実
こうして冤罪は作られるんだと思った。
人が人を裁くのだから間違うこともあるでしょう。でもこれは間違いでは無く、初めから警察によって決めつけられたのだ。
同時に描かれる痴漢事件を見ても一度受けた有罪判決を覆すのは難しい。でも正しい事を言い続ける事を諦めない。それが真実だから。
ケアセンターで身分を証明する術も無い人が働くなど、都合良くリアリティの無い出来事がいくつか有りますが、そんなことはこの際放おっておきましょう。この作品で描きたい物はそんなことなど関係無いはずです。
その人を知り、その人を信ずる仲間がいる。その数が例えわずかでも、それが真実ならばその声はきっと届くと思いたいのです。
横浜流星くん、それぞれ変わる環境下での表情が良かった。特に拘置所内で関わった人たちとの面会シーンでの穏やかな表情が印象的でした。揺れる内面を上手に表現した演技の刑事役の山田孝之さんは素晴らしい。吉岡里帆さんの信じるをテーマにした演技も見事。そして美しかったです。
人にどう思われようと周りに流されず、正しい事は正しいと思う声が届く社会になればいいと思うのです。
判決後の法廷内に響いた拍手は温かい音がしたに違いありません。
いい映画を見ました
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もりのいぶきさんのコメント
2024年12月13日
たつのこさん、共感ありがとうございます。・_・
>判決後の法廷内に響いた拍手は温かい音がしたに違いありません。
ホントにそう思います。
無音声なのも相まって、とても緊張感のある場面になってました。
良い場面です。