入国審査のレビュー・感想・評価
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どんどん疑心暗鬼にさせられる
入国審査、何もやましいことがなくても止められたらどうしよう、別室に連れて行かれたらどうしよう、と思わせる空気感がありますよね。
まさにそれを疑似体験させてくれる映画。
尋問が進む中、パートナーのそれぞれの過去に何があったのか?相手の意図は?とどんどん疑心暗鬼にさせられます。
劇伴は冒頭とエンディングの音楽しかなく、それも緊張感が否応なく高められます。
最後の結末を迎えたカップルの表情が忘れられません(笑)
そしてあの音楽。なるほど!でした。
入国審査で暴かれる心のうち
私も、数十年前にカナダへの1人旅行の時に別室に呼ばれた経験がある。その時、私とインド人家族だけが「ちょっとこちらへ」と連れていかれ、ものすごくドキドキした。実際には映画のような高圧的で圧迫してくる感じではなかったが、それでも宿泊先や目的などいろいろ質問され、怖い経験となった。入国審査の緊張感はよくわかるからこそディエゴもそうなのかと思っていたが。
移民するためアメリカに向かうディエゴとエレナ。空港へ向かう2人はこれから始まる新しい生活に心を踊らせていた。しかし、入国審査でそれが一転、2人の内面があぶり出され、関係がどんどん危うくなっていく。
ワンシチュエーションなだけに、数名の会話だけで状況を明らかにしていく面白さがある。
今まで見たことのない本当の彼を知り、実際の入国審査はエレナに託されたのかも。
私の理解が足りないのかもしれないですが
なぜ出国するのか?様々な背景と理由があると思うのですが、平和な日本に住んでいるとそのあたりの理解が足りなくなってしまって、何が問題なのかついていけなくなる所がありました。そのため、ラストも少し???でした。わたしもう少しだけ色々な出国事情を勉強していたら、もう少し見え方が変わったのかもしれません。。
最後のオチが素晴らしい。
アメリカに移民として入国してきた夫婦だが、入国審査でスムーズに通れずに、別室に呼び出されてしまう。
個人的な経験では“観光”目的だった事もあり、イミグレーションはすんなり通れるイメージしかないんだけど、移民とかだとこういうこともあるのかなぁ。
それにしても酷い圧迫面接で、犯罪者の取り調べかと思わせるような厳しい審問が続くが、その中で夫の方に色々と隠していたことが徐々に暴かれていくのはなかなかスリリングだった。
2人の人間関係にヒビが入ってしまうような事実が取り調べによって明らかになってしまった最後の最後にあの残酷なオチ。
「これで入国審査は完了です。ようこそアメリカへ」
途中で少しもたつくところもあったけど、個人的には面白かった。
徐々に追い詰められていく緊張感
微妙…
シンプルな構図だが緊迫感があって面白かった
入国審査の際に連れていかれた別室で行われる尋問。本作は潔いほどにシンプルな構図だ。スペインからアメリカに移住しようとするカップルが抱える闇や嘘が徐々に暴かれていく。2人の出会いといった回想のシーンが挟まれることもない。状況を説明するのは、空港職員の尋問のみ。密室での会話のみで話が進む。男女を分断させ、各々に対して切り込んでいく空港職員。徐々に明かされる秘密で生じる疑惑。特殊な環境下でプライベートな質問を矢継ぎ早に投げかけられるストレスったら想像するだけで恐ろしい。
そしてラスト。正直ちょっと笑ってしまった。いや、これ本当に衝撃的な終わり方だった。監督の実体験を元にした脚本ってことだったが、とても現実味のある話だった。ここまでかき回されて、このカップルの今後はどうなるんだろう。 国家の都合でここまで踏み込まれてかき回されるなんてたまったもんじゃない。さりげなく匂わせていたが、この状況を生み出したのは紛れもなくトランプだ。国の指導者の考え方次第で末端の職員はここまで失礼な言動をとるということなんだろう。アメリカの未来が本当に心配になる。
眠くなるほど長く感じた。
冒頭のニュース、トランプ大統領が云々で大体の展開は読めた。邪な、もしくは違法な入国ではないかと疑う入管職員とのやりとりがダラダラと続く。それであのラストは何なんだよ、と思った。国は国民の生命と財産を護ることが、「国民国家」としての使命、そりゃ厳しいのは当たり前でしょう。移民やグリーンカード取得ほどでなくても、観光と偽って入国し、仕事をする人も多く、それを防ぐための入管での攻防は仕方ない。外国人が他国に入国して仕事をし、対価を得て海外に持ち帰ることは、入国した国の富を持ち出すことになりその国の労働者の仕事を賃金を奪う行為だと認識出来ないんでしょうね。何でダメなの?と個人レベルでしか考えないんだろうな。そういう人が観たら、ハラハラドキドキと面白く思えるんだろうなと想像します。「日本人ファースト」に違和感を持つ、反対の人たちの感想を聞いてみたいものです。これが自由の国アメリカの実情です。ラストは映画「卒業」のダスティン・ホフマンとキャサリン・ロスの二人のように、行く末が心配になります。
現実のホラー
移民ビザを得てスペインからアメリカに入ろうとした事実婚カップルに偽装移民の疑いを持った入国審査官が個室でネチネチと尋問するという密室劇です。「拒否すれば入国できないぞ」と脅され、プライベートな携帯やPCの中まで覗かれ、私生活のあれこれまで失礼極まりない質問への返答を求められます。でも、無事入国する為にはそんな不愉快にもひたすら耐えねばなりません。その圧力と忍従の構造がまるでホラー映画なのです。
これは或る種の寓話的物語なのかも知れませんが、今やアメリカではグリーンカード(永住権)を持っていても理由も明かさず国外退去を命じられる事が頻発していると聞きます。これが単なる「お話」ではなくなったと言う事が一番恐ろしいホラーなのです。
ラストのあっさりしたエンデイングを見ると、改めてこの入国審査は何だったのかと憤懣遣るたかない気持ちに襲われました。
移住のためアメリカへやって来たカップルを待ち受ける入国審査での尋問の行方を緊迫感たっぷりに描いた、スペイン発の心理サスペンス。世界各国の空港で今この瞬間も行われている入国管理の手続き。設定を絞りこみ、知られざる国境往来をめぐる攻防をスリリングに見せてくれました。手に汗握る1時間17分!
本作が監督デビューとなるアレハンドロ・ロハス&フアン・セバスティアン・バスケスが監督・脚本を手がけ、故郷ベネズエラからスペインに移住した際の実体験に着想を得て制作。わずか17日間の撮影、たった65万ドルで制作された低予算の監督デビュー作が、、サウス・バイ・サウスウエスト映画祭2023に正式出品されるなど、世界各地の映画祭で注目を集めました。
●ストーリー
スペインのバルセロナからニューヨークに降り立ったベネズエラ国籍の自称都市プランナー、ディエゴ(アルペルト・アンマン)とスペインのダンサーのエレナ(ブルーナ・クッシ)の事実婚カップル。エレナがグリーンカードの抽選で移民ビザに当選し、パートナーであるディエゴとともに、新天地での幸せな生活を夢見てやって来ます。
しかし入国審査でパスポートを確認した職員は2人を別室へ連れて行き、「入国の目的は?」密室ではじまる問答無用の尋問。拒否権なしの尋問が始まりまるのです。鉄仮面の入国審査官は、回答距離なら、入国は無理です。さらに嘘をつくと逮捕、監禁もあり得ますと高圧的な態度で回答を迫ります。
その内容たるや、個人の思想信条にも踏み込む質問に始まり、やがてセックスの回数などかなり踏み込んだプライベートな事まで執拗に聞いてくるのでした。
予想外の質問を次々と浴びせられて戸惑う彼らでしたが、エレナはある質問をきっかけにディエゴに疑念を抱きはじめるのでした。
●解説
海外を旅するものにとって、やましい点は全くないのに、空港の入国審査にはいつも緊張されていることでしょう。パスポートをめくった審査官が、上目遣いに当方をにらむ。そして「目的は?」とくるわけですね(^^ゞ
アメリカでの新生活に気もそぞろのスペインのカップル、本作の主人公たちは、しかし、ここでいきなり冷や水を浴びせられます。
これはサスペンス映画といっていいでしょう。ただしちょっと異風です。人間についての考察が一筋縄ではいきません。
第二次トランプ政権下のアメリカで、移民の強制送還や不当な逮捕が日々報道されている昨今。似たような事件が世界各国を揺るがしていて、日本人にとっても決して遠い国の話ではありません。これは、海外旅行する人にとって、いつでも誰にでも起こりうる話です。
入国審査官は、義経主従を見逃す「勧進帳」の関守、富樫のような情はみじんも感じられません。ベネズエラ出身のディエゴが、スペイン生まれのエレナに伏せていた過去が暴かれていく過程におののきました。
ほぼ全編、待合室と、尋問が行われる狭い部屋での尋問の形で展開します。謎に包まれた密室のやり取りを視覚化した着眼点がいいです。形式的で単調と思われた入国審査から材を得て、非日常のドラマを引き出したところが秀逸です。
最初は女性審査官1人の、次いで男性審査官と2人がかりの。その尋問の冷酷で卑劣なことといったらない。性生活や内面にまでずいと踏み込むのだ。いくら国籍取得を目的とした偽装結婚を取り締まるという大義名分があるとはいえ、アメリカ入国を人質にして、何でも強権的に質問するのは、甚だしい人権蹂躙と言わざるを得ません。
またディエゴの離婚歴などかなり突っ込んだプライベート情報を審査官が入手していることにも驚愕しました。国際的に探偵でも雇って調べているのでしょうか。
その結果エレナの知らないディエゴの過去が暴露され、審査の意図が読めてきます。ディエゴはエレナを利用して、アメリカ移民を画策したのではないかと。
●感想
これは明らかに排外主義への抗議というそうです。同時に、本作では、官僚たちの権力ずく、逸脱ぶりに憤っています。さらにあんなに仲のよかった二人が険悪になっていくなかで、人間関係の脆さを愁えています。そして人種的偏見を嘆いているようにも見えてきました。
普通、物語は「始まりと、半ばと、終わり」で成りたちます。ところが本作は、終わりがすでに始まりになっているのです。
それにしても、ラストのあっさりしたエンデイングを見ると、改めてこの入国審査は何だったのかと憤懣遣るたかない気持ちに襲われました。
入国審査官の態度や言動は侮蔑的ですが、核心をつく質問もあります。国境という目に見えない境界のありようを考えさせ、移民政策が厳格化する時代を射抜いているのではないでしょうか。低予算の監督デビュー作ながら、各国の映画祭を席巻したのも納得です。
こんな気持ちで入国できるかよー
気になるのは二人のその後
77分の短さに物語がすべて濃縮
セカンダリー・チェック、ハラハラドキドキの連続
後で揉めることが、予見できていたとか?
こんな入国審査、日本でも行えば良いのに・・
圧倒的な権力を使って、失礼極まりない入国審査が行われている状況を見て、本当にこんな事を言われたりするのだろうか?と思いながら、自分だったらこんな状況を耐えられるのだろうか?と何度も思いながら観ていた。
観光では何度かパスポートを出して、sightseeingとか答えた事はあるけれど、別室へ連れて行かれるなんて恐ろしい・・と改めて思った。
それに英語でまくし立てられてもパニックって、多分いつもより余計に英語が理解できないだろうし、相手が故意に私を犯罪者に仕立て上げようとしなければ無事だろうけれど、この映画のように言葉一つでこのまま国に返すとか言われたら・・絶望的になる。
しかし反面、日本の入国審査は緩すぎるから、不法入国とかあるのだろうね、こんな風に厳しくやったら良いのに‥と思いましたけど。
それにしてもこの二人の未来はこの入国審査のせいでボロボロだね。責任は取ってくれないのだから始末が悪い。
私自身は移住とかするつもりが無いけれど、そのつもりがある方には勉強になるのかも。
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