入国審査のレビュー・感想・評価
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現トランプ政権で起こりうる監督が現実に直面したという経験を元に製作
バカンス憧れのこの季節にぶつけてきたこの話題作、海外渡航が怖くなる問題作。移民に厳格となった現トランプ政権で起こりうる監督が現実に直面したという経験を元に製作されたという白進の演出。仲睦まじかった2人のカップルに決定的な亀裂を生じさせる審査官の詰問の数々。現アメリカへの入国審査通過への緊張感を促す警鐘も表す映画
最初にアメリカ出張した時のイミグレを思い出した
スペインのバルセロナからアメリカのニューヨークに降り立ったディエゴとエレナ。エレナがグリーンカードの抽選で移民ビザに当選し、事実婚のパートナーであるディエゴとともに、新天地での幸せな生活を夢見てやって来た。しかし入国審査でパスポートを確認した職員は2人を別室へ連れて行き、密室で拒否権を使えば即強制送還となる中で尋問が始まった。予想外の質問を次々と浴びせられて戸惑う彼らだったが、エレナはディエゴが以前別の女性と婚約していた過去を知り、次第に彼に対して疑念を抱くようになり・・・無事入校審査をパス出来るか、という話。
仕事で初めてアメリカに行った時のイミグレを思い出した。
バブルの頃、ジャパンアズナンバーワンとか、土地の高騰で総資産でアメリカを抜いた、とか言ってた時なので、アメリカの失業率も高く、なかなか入るのが大変だった。
そんな時に、アメリカに行き、仕事だと言うな、と言われ、手紙を持ってイミグレに行ったのだが、なんと、その手紙に誤記があった。そして別室に連れて行かれ、日本語の通訳まで来て、嘘を言ったら即日本へ帰らされる、なんて脅され、1時間くらい尋問を受け、やっとOKになった事が経験としてあります。
なので、凄く良くわかった。
仕事をしに行ってるのに、ちゃんとビザ取らずに入ろうとするのが悪かったんだけど、当時なかなかビジネスのビザがおりず苦肉の策だったんだけどね。
当時は英語もほとんど聞き取れず心象を悪くしたのもあるとは思うが。
ディエゴとエレナ役の2人の演技がとても良かった。
終わり方
これまでの時間と心労は…?
事実婚状態にある男女がアメリカへの入国審査の際に起こる不条理(?)な出来事を描いた作品。
グリーンカードの抽選に当たったエレナとそのパートナーであるディエゴはアメリカ移住の権利を持っているハズ…と思いきや、水際で意地の悪い攻防が始まってしまい…。
鑑賞前は、2人の知られざる素性が少しずつ暴かれ…はいダウト!!…的な物語かと思っていたが。質問内容とかも、何だソレ?的なモノが多く、成程現在の米国入国に纏わるアレやコレやを訴えている訳ね。
実際の現場でどういうことが行われているかはワタクシには分からないし、どこまでリアルに描かれているか測りかねるのだけれども…。
う〜ん、正直個人的にはこの意地悪にみえる審査官達を手放しに批判することもできないんですよね…。勿論、そんな質問ねぇだろ!!と思う所は多々あれど。
困っている外国人はどんどん受け入れてあげよう…なんて考えのお方達と比べたら、ね。
外国の方を受け入れると言うことは、その人達に対しても、元々いる自国民に対しても大きな責任が伴うべきだから、厳しくあって然るべき、とも思ってしまうんですよね。
逆に、ワタクシがディエゴ達の立場ならどうしても入国させて欲しいと思うのもまた事実。
それこそ頭お花畑の考えですが、世界中が平和ならこんなことにはね…。
短い尺の中でも、深く考えさせられる作品だった。
…で、このあとの2人の空気、どうしてくれるのよ(笑)!!
うーん
尋問により、主人公たちの私にとっての見え方がどんどん変わっていく
めちゃくちゃ緊張した
良くも悪くも実体験ぽい😂
未見の方は情報を入れずに劇場へ!
77分という短めの上映時間ですが、終始頭をグルグルと回転させて楽しませてくれる作品です。
舞台設定も登場人物もシンプルな構成で、それでいて思わせぶりなキャラクターや出来事が散りばめられる展開。中盤以降は、主人公たちの理不尽な扱いに腹を立てながらも、夫役の過去の行状が明らかになると見方も少し変わってきます。
物語はピークを迎えると同時に鮮やかな幕切れを迎えます。これだけ気持ちのいい裏切られ方をした作品は記憶にありません!
製作陣の次回作に期待します!!
国家権力の最前線
アメリカの永住権が得られる移住ビザが抽選で当たる制度があることは知らなかった。しかし、正規のビザを持っていても、作中で審査官が語るとおり、入国を認めるかどうかは審査官の裁量次第。入国審査という場は、国家権力が直接的に顕になる最前線とも言える。
本作は、作者の実体験から着想したそうだが、冒頭のラジオニュースで触れているように、第1次トランプ政権の移民へのスタンスも背景にしているのだろう。
始めは不条理で理不尽な状況に陥った夫婦の姿に見える。しかし、(おそらく大使館でビザ取得した時には見過ごされていた)ある事実が判明してから、一気にスリリングさが増す。夫への尋問の時に廊下での工事音を被せるあたり、上手い。
妻への屈辱的な尋問には、観ているこちらの感情も高ぶるが、それも妻の将来を慮ってのことのように見えてくるのも、作劇の巧みさ。
そして、あっと言わせるラスト。この後、二人はどうなるのだろうと考えさせられるが、同時に、現実世界のこととして、第2次トランプ政権下のアメリカ、そして、色々と外国人問題が取り沙汰される日本の今後の姿、といったところまで考えさせられることになる。
何気ないことごが
結局、審査官はどうしたかったんだろう。
ああいう結末になったことの理由が語られてないので、正直、審査官は何がしたかったんだろうと、エンドロール見ながら感じちゃいました。職務に誠実なのか、という所は感じられなかったし、旦那はこんな事隠してます、信じていけますか?なんてふたりの信頼を試しているようで、これからも信じて行けるんならハイ、どうぞ。という感じ。でも、多かれ少なかれ夫婦間でも隠し事ってありますよね。このカップルにはこれを乗り越えて新天地で頑張ってほしいと、思う映画でした。
どんどん疑心暗鬼にさせられる
入国審査、何もやましいことがなくても止められたらどうしよう、別室に連れて行かれたらどうしよう、と思わせる空気感がありますよね。
まさにそれを疑似体験させてくれる映画。
尋問が進む中、パートナーのそれぞれの過去に何があったのか?相手の意図は?とどんどん疑心暗鬼にさせられます。
劇伴は冒頭とエンディングの音楽しかなく、それも緊張感が否応なく高められます。
最後の結末を迎えたカップルの表情が忘れられません(笑)
そしてあの音楽。なるほど!でした。
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