入国審査のレビュー・感想・評価
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こういう終わり方か! まぁ・・行政の判断はあくまで、書類に論拠する...
こういう終わり方か!
まぁ・・行政の判断はあくまで、書類に論拠するからね・・。
こんな感じで、別室に連れて行かれて、入国審査されたらビビるよなぁ・・。
以前・・オーストリアの出国時の税金還付の申請で・・拳銃をぶら下げた係官にキレられて・・怖かった思い出・・。前に並んでいた・・お隣の国のグループが騒がしくて・かつ・・係官の言う事を聞かず・・逆ギレしたりしてて・・係官もかなりナーバスな状態・・・そこに・・また、同じ東アジアの人間が来て・・「またかぁ・・」とイライラをマックスにさせた様で・・フラストレーションの捌け口にされた感じ・・。
まぁ・・怖いよね・・。入国、出国での、痛くない腹を探られる感じの・鋭い目でチェックされる感じ・・苦手・・。
審査官も・・映画のあんな感じだと・・性格悪くなるか・・性格悪い人間というか・・鋼鉄のハートを持った人にしか務まらないよなぁ・・。
どう展開するか、心理ドラマの様で面白かったです♪
あのあと、あのカップルはどうなるのだろう? どうなると思いますか?
胸の暗幕にストンとナタが落ちたラストシーン。
息も詰まる緊張感の末にポイッと投げ込まれるオチが最高過ぎるマルチリンガル密室サスペンス
ベネズエラ人とスペイン人のカップルが移民ビザでNYの空港に降り立ち入国手続の途中で別室に連れていかれて想定外の目に遭う話を緊迫感たっぷりに描いた77分・・・これがベラボーにオモロイ!
私自身先々月ブラジルに行った際にも連邦警察とひとしきり揉めて帰ってきた人間なのでこの設定は非常にリアル。空港職員の横柄な態度もこないだ米国で見てきたのとクリソツ。スペイン語とカタルーニャ語と英語が乱れ飛ぶ物語を日本語字幕で観るというなかなかにエキセントリックな環境もまた外国人が自国から一歩外に出たらこんな目に遭うかも知れないっていう恐怖をガッツリ増幅してくれます。それでハシゴを軽快に蹴り飛ばすようなオチが最高過ぎてエンドロールが終わるまでニヤニヤが止まりませんでした。いやもうこれは日本人ファーストとか言うてる人間が正座して観なあかんやつです。しかしエンドロールが全部カタルーニャ語表記という映画は初めて観ました。
アメリカの威圧的で有名な入国審査をサスペンス仕立てにした本作 正直...
愛すら試される入国審査
アメリカに移民しようとスペインからやってきた中年カップルが、空港の入国審査で足止めされる密室サスペンスでなかなか面白かったです。主な役者は4人、舞台も簡素な取調室だけの低予算作品ですが、監督さん達の実体験に基づくお話しだけに息がつまるような圧迫感があり、役者の顔のどアップを多用する演出で緊張感がさらに高まります。入国審査官の矢継ぎ早の尋問で、審査される側の隠された過去が徐々に露になってくるのも面白いけど、むしろ審査官のプロフェッショナルな側面が際立つように感じられました。一方で、短めの上映時間とは言え、少し単調な展開なのでもう一捻りほしいかな。役者は知らない方ばかりだけど、女性審査官役のローラ・ゴメス、顔の凹凸がすごくてアップでの顔芸が迫力ありました。
緊張しました
入国希望者、入国審査官、どちらの視点で観ても興味深く面白い!
グリーンカードの抽選で移民ビザが当選し、スペイン(カタルーニャ州)から米国に移住するためNY空港に到着したディエゴとエレナ。早速、入国審査でパスポートを提出するが、なにかしらの問題が発覚してか、別室へと連行されて……。
入国審査官の執拗な尋問と、それに対峙する事実婚カップル(ディエゴとエレナ)。2者のやり取りは演技力もさることながら、尋問そのものが本物さながらの内容で、アレハンドロ・ロハス監督の体験談が元だけに、なかなかの緊迫感。なるほど、別室に連行されるとこういうことをさせるのかーと疑似体験できます。英語ができないとマジ怖いね。
全編通して思うのは、入国したい側の切実な事情も汲み取れるが、不審人物を入国させない側の職務も真っ当であること。どちらの肩も持ってあげたいところだが、世界情勢を鑑みるに、多文化共生は絵空事だったので入国審査側に共感を抱かざる得ない。
ロハス監督は、ベネズエラからスペインに移住した人だけに、入国審査の実態をエンターテイメント化しつつ、事前講習的な教材に仕立て上げたのかしら。その真意も興味深いね。
異風ミステリ
米国の入国審査の厳しさを感じる映画
監督自身がスペインに移住した際の体験にインスピレーションを受けて作ったというこの映画は、17日間という短期間の撮影、65万ドルという低予算で制作されたという。
ストーリーは、スペインからアメリカに移民するビザを手に入国するカップル。比較的スムーズに進んでいる窓口に当たりひと安心するも、別室に連れていかれる羽目に。
その後、長い待ち時間を経て個室に移動。審査官から執拗な取り調べを受ける。そのさまを淡々と描き続ける作品。役者たちの演技にメリハリがあり、最後まで引き込まれる。
3年前自分がニューヨークに行った際の入国審査、ESTA保持者の列で、自分の前に並んでいた日本人渡航者が、かなりの確率で別室に連れていかれたのを目の当たりにしていただけに、昨今のアメリカの入国審査の厳しさが、緊迫感とリアリティをもって迫ってくる。
入国審査に対する恐怖、その深層心理に訴えるサスペンスを77分にうまくまとめてあり楽しめたが、もう少し長めの尺で、もうひと捻りあると更に面白い気がした。
短期間で低予算でも引き込まれる作品を作れるという証。
ニヤリ…
渡航経験の少ない私の様な人間には、海外の空港の入国審査の列は閻魔様の前にしょっぴかれる道だ。
実際、私もスペインの空港で(旅行会社のツアーだったのに)突然現れた(アラジンの)ジャファーそっくりの係員に私だけ呼び出されて「金は持ってるのか。財布開けて見せろ。」とすごまれた経験があり、この冒頭のシーンは他人事ではなかった。
手荷物検査でも一発でクリアできなかった私は、通路の隅に引っ張られて女性版ランボーみたいな係員に金属探知機を当てられながら「ほら、両手上げてそこでグルグル回ってみろよ」とやられた。
プライバシーも人間の尊厳もここでは無いに等しい。
名古屋空港の税関で勤めていた知人に話を聞くと「税関を通る外国人を一人残らず犯罪者だと思ってた」っていうくらいだから、まあそういう方々の仕事で私達の安全も守られているわけだし、一概に非難できるものではない。
(その知人は人の心を失うのが怖いから、と税関を退職された)
この映画がどの程度リアルなものかは分からないけど、あまりにも理不尽な扱いや、侮辱に等しい質問や命令はあるんだろうな。
誰にだって隠し事はある。
今回主人公の男性はそれをパートナーの女性の前でバラされた。もちろん入国に関わる重要な経歴ではあっても、必ずしもここでパートナーが知らなければならないことではなかった。
でもここは他国。まだ入国もしていないし、気分を害すれば担当者の気持ち一つで刑務所行きだ。
そんな、人間が全てをもぎ取られてヒリつく時間を上手に描写していた。
このお話は基本的に女性主人公は特に被害者の立場なので、もちろん救いはあって、停電になった暗がりで、それまでグイグイ詰めて来た女性審査官が少し気遣いの言葉をかける。
この女性審査官は同席する男性審査官の酷い対応に所々で表情を強ばらせていたり。
質問の中でも、女性が社会的にまだまだ低いことが示されていて、あの女性審査官はそこで踏ん張ってるんだろけど、それがちゃんと伝わらないのも上手い演出だね。
そして、あの皮肉なラスト。
主人公も観客も同じ想いで幕を閉じる。
苦笑いを込めて「ニヤリ」とするしかないよね。
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