入国審査のレビュー・感想・評価
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やられたーーー!
77分の小気味よい長さの作品。
しかし、この長さに関係なく大変濃密な会話劇を
見せてくれます。
ほとんどワンシチュエーションの舞台で繰り広げられる
入国審査というイベントを通した人間模様と、
「一体真実は何処にあるんだ?」
と、どんどんどんどん引き込まれていきます。
最初の目的が時間が経つにつれ変わっていく様が
見事です。でもって、そもそもその目的が形骸化して
結局もたらされる結果に大いなるサスペンス要素と
エンターテイメント性を感じることができる一本です。
派手じゃない、予算も少ない(ハズ)、けどね
こんなに面白い作品が作れるんですよ!の見本のような
作品でした。
どうぞ!ランチ前にディナー前に、時間がポンと空いてしまった
昼下がりにご覧いただきたいです!
見事なエンディングです。
この人何?を考え続けたい人におすすめ
事件が起きるわけではないが
こういう終わり方か! まぁ・・行政の判断はあくまで、書類に論拠する...
こういう終わり方か!
まぁ・・行政の判断はあくまで、書類に論拠するからね・・。
こんな感じで、別室に連れて行かれて、入国審査されたらビビるよなぁ・・。
以前・・オーストリアの出国時の税金還付の申請で・・拳銃をぶら下げた係官にキレられて・・怖かった思い出・・。前に並んでいた・・お隣の国のグループが騒がしくて・かつ・・係官の言う事を聞かず・・逆ギレしたりしてて・・係官もかなりナーバスな状態・・・そこに・・また、同じ東アジアの人間が来て・・「またかぁ・・」とイライラをマックスにさせた様で・・フラストレーションの捌け口にされた感じ・・。
まぁ・・怖いよね・・。入国、出国での、痛くない腹を探られる感じの・鋭い目でチェックされる感じ・・苦手・・。
審査官も・・映画のあんな感じだと・・性格悪くなるか・・性格悪い人間というか・・鋼鉄のハートを持った人にしか務まらないよなぁ・・。
どう展開するか、心理ドラマの様で面白かったです♪
あのあと、あのカップルはどうなるのだろう? どうなると思いますか?
上手く風刺を効かせた良作。
主人公カップルに浴びせられる無遠慮な質問。
本当にそんなこと聞く必要ある?入国審査と関係なくない?何この質問?
理不尽とも言える審問をされ審問官からは自国に帰ったらどうだと突っぱねられる。
アメリカへの入国は叶うのかどうか。厳しい審問によりボロボロになった主人公達に掛けられるラストの言葉。
『アメリカへようこそ』。
アメリカ(他国)に移住することで経験するであろう無遠慮さと無神経さを入国審査という形で主人公達に突き付けるという、上手く風刺を効かせた良作。
胸の暗幕にストンとナタが落ちたラストシーン。
息も詰まる緊張感の末にポイッと投げ込まれるオチが最高過ぎるマルチリンガル密室サスペンス
ベネズエラ人とスペイン人のカップルが移民ビザでNYの空港に降り立ち入国手続の途中で別室に連れていかれて想定外の目に遭う話を緊迫感たっぷりに描いた77分・・・これがベラボーにオモロイ!
私自身先々月ブラジルに行った際にも連邦警察とひとしきり揉めて帰ってきた人間なのでこの設定は非常にリアル。空港職員の横柄な態度もこないだ米国で見てきたのとクリソツ。スペイン語とカタルーニャ語と英語が乱れ飛ぶ物語を日本語字幕で観るというなかなかにエキセントリックな環境もまた外国人が自国から一歩外に出たらこんな目に遭うかも知れないっていう恐怖をガッツリ増幅してくれます。それでハシゴを軽快に蹴り飛ばすようなオチが最高過ぎてエンドロールが終わるまでニヤニヤが止まりませんでした。いやもうこれは日本人ファーストとか言うてる人間が正座して観なあかんやつです。しかしエンドロールが全部カタルーニャ語表記という映画は初めて観ました。
アメリカの威圧的で有名な入国審査をサスペンス仕立てにした本作 正直...
愛すら試される入国審査
アメリカに移民しようとスペインからやってきた中年カップルが、空港の入国審査で足止めされる密室サスペンスでなかなか面白かったです。主な役者は4人、舞台も簡素な取調室だけの低予算作品ですが、監督さん達の実体験に基づくお話しだけに息がつまるような圧迫感があり、役者の顔のどアップを多用する演出で緊張感がさらに高まります。入国審査官の矢継ぎ早の尋問で、審査される側の隠された過去が徐々に露になってくるのも面白いけど、むしろ審査官のプロフェッショナルな側面が際立つように感じられました。一方で、短めの上映時間とは言え、少し単調な展開なのでもう一捻りほしいかな。役者は知らない方ばかりだけど、女性審査官役のローラ・ゴメス、顔の凹凸がすごくてアップでの顔芸が迫力ありました。
緊張しました
入国希望者、入国審査官、どちらの視点で観ても興味深く面白い!
グリーンカードの抽選で移民ビザが当選し、スペイン(カタルーニャ州)から米国に移住するためNY空港に到着したディエゴとエレナ。早速、入国審査でパスポートを提出するが、なにかしらの問題が発覚してか、別室へと連行されて……。
入国審査官の執拗な尋問と、それに対峙する事実婚カップル(ディエゴとエレナ)。2者のやり取りは演技力もさることながら、尋問そのものが本物さながらの内容で、アレハンドロ・ロハス監督の体験談が元だけに、なかなかの緊迫感。なるほど、別室に連行されるとこういうことをさせるのかーと疑似体験できます。英語ができないとマジ怖いね。
全編通して思うのは、入国したい側の切実な事情も汲み取れるが、不審人物を入国させない側の職務も真っ当であること。どちらの肩も持ってあげたいところだが、世界情勢を鑑みるに、多文化共生は絵空事だったので入国審査側に共感を抱かざる得ない。
ロハス監督は、ベネズエラからスペインに移住した人だけに、入国審査の実態をエンターテイメント化しつつ、事前講習的な教材に仕立て上げたのかしら。その真意も興味深いね。
何かやましいことが?
予告編を見た印象では何もやましいことをしていないのに別室へ
連れて行かれて、何をされるんだろう?というスリラーのような
空気感があった。審査官の方に悪意があるような。あるいは
人違いで何か誤解されているとか。
でも主人公の二人には結局不審な点がいくつもあって、不法移民を
水際で食い止める必要がある職員はそれを問い詰めていく、という
内容だった。
立場が違えば物事の見え方も変わる。審査官には普通の職務遂行
かも知れないが審査される側の視点ではそうではない。
審査官や職員の言動が嫌がらせに感じられることもあるし、何で
そんなプライベートな事まで立ち入って聞くの?何でそんなに
高圧的なの?というのは確かにある。そういう状況下の不安な
心理が良く伝わってきた。
長時間拘束されて根掘り葉掘り質問され、秘密を暴かれ、全く良い
気がしないものだが相手はそれが仕事なんだから逆恨みしては
いけない。
結局法に触れることはしていなかったから審査は通過できて、まあ
良かったね。だけど精神的にぼろぼろにされたね、という話。
77分の上映時間が丁度良い。ほぼ入国審査の場面だけでこれだけ
緊張感を保てる脚本・演出が良かった。
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余談
引退してから海外旅行する機会が増えた。なので入国審査を受ける
機会もたくさんある。
自分はやましいことがないから審査を通過できて当然だけど、
それでもやっぱりあの瞬間は緊張する。
国によっていろいろ質問されたり指紋を採られたり。観光地を訪れる
ワクワク感を味わうと同時に「何事もないといいな」という不安も
少し感じる、ちょっとドキドキする特別な時間だ。
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