入国審査のレビュー・感想・評価
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国境に壁、イミグレでは嫌がらせ。
トランプの移民政策を痛烈に批判した映画という事?
それともただの不条理劇?
とにかく脚本が酷く、コントと言ってもいいくらいな設定。
「パートナーを愛してるのか?」「週に何回?」「子供は欲しいのか?いつ作るんだ?」「踊れ!」ってw、入国審査官役の俳優たちはどのような気持ちであんなしょーも無いセリフを口にしたのだろうか。
そもそも本人がどの様な意図を持っていようが合法的に入国しようとしている人間に対し、権力を笠に着た人権全無視のイジメの様な尋問の数々はあり得なさ過ぎて笑うしかなかった。
南米系の女性審査官がこっそり助けてくれるもんだと思ったが、一切躊躇なく詰め続けて来るのには唖然としたし、麻薬犬まで連れて来て、一体何が引っ掛かってしまったのかも結局明らかにしない。
入国審査官ってそんなに暇じゃ無いと思うし、南米出身者というだけでこういう扱いを受けるのなら暴動が起きちゃうよ。
あくまでも個人的にですが、全く評価に値しない映画でした。
ラストに驚愕
絶妙にリアルで重苦しい
尋問室に響く工事の音や事務的かつ高圧的な尋問官、待合室の雰囲気など、入国者の不安を掻き立てる描写が上手く、上映時間が実際よりも長く感じた。
散々尋問を受け、米国に入国するよりもスペインに帰りたいように気持ちが傾いたところで唐突に結末を迎えてエンドロールとなるが、エンドロール中の選曲も優れていると思う。
その後、主人公たちは作中序盤で借りたペンを無事に持ち主に返すことはできたのだろうか。
タイトルなし
松竹さんにもよく考えてほしい「物事の本質」
夏休みと重なるこの時期、大概のシネコンは宣伝予算も大きめで客寄せしやすい作品中心の「魅力に欠ける番組」。そのため、私好みのインディペンデント映画はミニシアターに集中してスケジュールもタイトになり、結果的に劇場鑑賞を諦めることも少なくありません。なお、本作『入国審査』は配給が松竹であるにも関わらず、新宿ピカデリーは上映初日から一番小さいスクリーン10に追いやった結果、ファーストデイの本日は朝一番からフルハウスの客入りです。(丸の内ピカデリーに至ってはお隣のヒューマントラストシネマ有楽町に任せて上映予定なし)
ディエゴ(アルベルト・アンマン)は、彼のパートナーであるエレナ(ブルーナ・クッシ)を伴い、希望叶って手に入れることが出来た「移民ビザ」によって米国に向かいます。ところが、入国審査にあたり別室へ促される二人に待ち受けるのは…
本作は上映時間77分と短めの作品であり、その大半は入国審査における尋問シーンで会話劇のため、ネタバレを避けてレビューを書くのが難しいタイプの作品です。ちなみに私の観た回ではどこからかイビキも聞こえてきましたが、展開するごとに徐々に追い込まれるような巧みな構成で、ストーリーに集中さえできれば決して退屈はしません。
映画が始まって早々、出国前からどこか落ち着かない様子のディエゴに、観ているこちらもつられて感化されます。誰しも経験したことがあれば、たとえ何一つ疑われる余地はなくともついつい緊張してしまう「入国審査」。一方、新生活への希望から高揚感高めでやや過敏なツレ(エレナ)の態度も相まって、余計にドギマギが止まらないディエゴの様子に最早目が離せなくなります。そしていよいよ尋問が始まり、逃げ場のない状況に追い込まれて質問攻めにあう二人。隠された事実を詳細まで引き出すためにはディエゴ等が話しやすいようにスペイン語を使い、また、嘘や誤魔化しを許さず直感的に答えさせるためには英語を使わせたりと、百戦錬磨の審査官たちはテクニックとコンビネーションを駆使しながら、付け入る隙なく「物事の本質」へと二人を追い詰めていきます。
ちなみに、米国映画レビューサイトの高評価に対し、少なくとも映画.comでは現時点(8/1)においてやや点数低め。他の方のレビュー未読のため違っているかもしれませんが、本作、賛否を分ける要因はおそらく「オチ」かなと思います。そもそも日本のトレーラーはやや煽り気味で、エンタメ感すら想起させているため観終わって肩透かし感もあるかもしれません。しかし、私としては低予算映画ながら面白さは充分に担保されていますし、重要なのはその結果よりも「物事の本質」であって、それを見事に引き出したところで詰んでしまっており、後は蛇足と考えればこの「投げっぱなし」なオチもアリだと納得しています。私は充分に楽しめました。
いまどき、なんのひねりもない話 ⁉
似たような経験(NY出張で、別室ご案内!結局何かの誤解だったが)があって、今夏一番の期待作だったのに……
追い詰められる描写は、テンポよし、音響効果よしで、なかなかのものでしたが、ただ、純朴な女性が男の詐欺にあっただけのお話は、いただけないよね。
結婚式のスピーチで新郎新婦の過去を暴露する無粋な輩を、たまに見るけど、あんな感じで終わられてもねぇ。
実は彼女、ヤクの運び屋で糖尿病薬に仕込んだブツを米国内で、売り渡し………とか
検査官が途中で”ニセモノ”にすり替わって、”助かる方法”を持ちかけられ、パスポートと金を騙し取られるとか………
なんかないんでしょうか〜
移民政策、社会背景を深読みするムキもあるだろうが、ラストの“アイデア”だけでこれをエンタメと認めるのは是か?
予告編、詐欺!
追記
入国OKの後、マイアミで爆弾テロ事件発生!防犯カメラに実行犯らしきあの二人の後ろ姿が………
もう一つ! ペンを貸した男は手配中の国際スパイだったので、接点を追求する尋問が延々と続き、3日も解放されず………
会話劇サスペンス
ハラハラドキドキの会話劇で楽しめた。
映画の内容とは関係ないが、
簡単にスパイ容疑で逮捕拘束される国や、軍事政権の国への入国審査はドキドキさせられる。30年以上前に、ペルーへ行った時、入国審査は日本のパスポートのためかスムーズに通過し、税関の検査で黒い袋に入った板状のテープでぐるぐる巻きにしたモノが出てきて中身を尋ねられた。全く記憶に無くてチェックの為に黒い袋を破られた。中から出てきたのはサロンパスで事なきを得た経験がある。
またある時、Tシャツ、短パン、ビーサンでアメリカ入国しようとした飛行機の隣りの席の若者は別室へ連れていかれた。
また、香港の空港で子供に買ったおもちゃのピストルがX線検査で引っかかり両脇を抱えて別室へ連れて行かれた友人もいた。
他の国に入国する時は、
いつもハラハラドキドキのサスペンスである。
スリル!
海外旅行時の入国審査で軽く緊張するときの感覚を久しぶりに思い出しました。
米国を訪れたのは20年近く前でそれほど厳しくはなかった記憶はありますが、それでも入管の係員の鋭い目つきにドキドキさせられました。あちらの方々はガタイもいいし、威圧感がすごい。
主人公の二人は大使館で正規の手続きを経て移民ビザを取っているのにも関わらず(そして有色人種ですらない)あそこまで厳しく尋問を受けるのは不自然な気もしましたが、トランプ政権下の米国ならあり得るのかもしれません。
機内や空港の音がリアルで臨場感があり、異国の地の空港で理由はよくわからないけれど待たされたり、焦ったりした経験がある方はイヤーな感じの汗をかけると思います。
私も存分にイヤーな汗を手に握って楽しみました!
追記
たまーに、米国のどこそこの空港で別室送りになった!みたいなことを武勇伝ぽく語っている人を見かけますが、この映画を見てしまうと笑えませんね…
イマジンなんてできないよ・・・
いやいや、面白いです。
恐らく朝8時で拝見したからか、
とにかくちょうどよい。
教皇選挙でも少し書いたのですが、
昨今、何かと衝撃を求めがちな
人が多い気がします。
この作品は
珈琲飲みつつフラッと見るのに最高です。
あの小気味良い会話劇や
その流れであの最後のテンポ感
思わず笑っちゃいました。
映画館で見て正解です。
当事者(主人公のカップル)からすれば
『何してくれてんねん』
て感じで笑い事じゃないですけどね。
会話劇の途中から立ち込める
不穏と登場人物たちの空気感が
変わる瞬間に魅入って思わず
『おもしろい』と呟きました。
ブラックコメディの
ジャンルでもあるのかなと。
あまりに重厚なミステリーを期待すると
恐らく評価が下がる傾向なので
ジャンルを意識せず、
気軽な気持ちで見ることをおすすめします。
ストーリーは想像ついたがそれにしても?
予告編を観て鑑賞を決めたが、予告編と全く違った。ネタバレになるので省くが、最初のシーンでアメリカの入国審査、某政権の現状が想像ついた。今のアメリカもそうだし、登場人物も然り。それにしても入国審査がここまで厳しいとは言葉も出なかった。ハラハラドキドキ感が続くが、時間は◎。
ずっと尋問
経験あるある💦
上映後トークイベント付き試写会当選@ユーロライブ🌟 シネマNAVIさんありがとう😊💕
予告の印象と本編がだいぶ違ったかな。(良し悪しではなく)
当初は入国審査にてあることないことふっかけられて二人がワチャワチャ困ることになっちゃう映画ならではの少々デフォルメされたお話なのかなー、と。でも蓋を開けてみたら根掘り葉掘り質問されるものの、いろいろとっ散らかったまんま放たれる感じ。でもまぁ、そのゾワッとする感じこそがリアルなのかな。
自分自身はあそこまで厳しく尋問されたことはないけど、映画観てたらうちの父親から昔聞いた過去に外国の空港で受けた入国審査(尋問)や場合によっては別室に連れて行かれての身体検査で丸裸にされた経験の話とかが頭を過った。子供の頃、父親と海外に行くとスーツケースは全て開けさせられて隅々まで調べられるし、質問多いし、旅行って現地の空港に着いてから『シャバ』に出るまでとにかく時間かかった記憶がある。(その後自分が成長して父親なしで海外に行くようになるとノーチェック出られるのがあまりにサクっとし過ぎてて不安になったほどww)
彼らも彼らの仕事をしているだけ、とはいえそこに一切の偏見はないのか聞いてみたい。『私の判断一つで送り返すこともできる』って台詞は本当に怖い。事実なんだろうけど、その人個人というよりはその職務に与えられた権限だろうに、なんかみんな自分が偉くなったと履き違えてるんぢゃないかと疑いたくなる立ち居振る舞い…。環境が人を変えるのは本当だな、と。
そして映画では「えー、そんなに引っ掻き回しておいてソレ?」と突っ込みたくなる。マジでタチワル。
上映後のトークイベントで登壇された金子由里奈監督の映画の視点がとっても勉強になったー🌀(もうひとり登壇された映画評論家さんは苦手な方のため割愛…)
(備忘録)
金子由里奈監督のお父様、岡田将生主演の『ゴールド・ボーイ』の金子修介監督だった!
誰でもウェルカムな夢の国、でもない。
夢と希望で鞄をパンパンにして向かった場所なのに、着いた直後から不安と緊張状態が止まらない状況に追い込まれる二人。
わかるのはどうも普通じゃないということだけ。
その上信じられるのは相方だけのはずなのに、尋問の嵐で大いに揺さぶられることに。
ずっとなんで?の不安感は持続し、衝撃のラストへ。
あっという間に時間が過ぎたよ。
面白かったー!!
あのチケットさえ手に入れられれば、彼の国はあらゆる場所から気軽に入国して暮らせる夢のダイバーシティ、ではないのね。。
国を出て他国で暮らす時に初めてわかる、居心地の悪いあらゆる問題が詰まっていたわね。
移民、国籍、人種、言葉、差別等々。。
これだけ自由に国を行き来できるようになっても尚、政治問題等で観光はなかなかできない国が実際はどんな問題を抱えてるのか、はニュースで報道される大事件が起こる以外はなかなか耳にも目にも入ってこない。
住んだ事ない場所は、とにかく知らない事が多いよな。
そして国籍だけで差別されることもある、のお話に胸が痛くなりました。
生まれた時からで自分で選べないものは本当にどうしようもないもの。
学びの多い映画でした。
おすすめ。
現代社会と偏見の縮図
ふたりの愛と打算が問われるだけのサスペンスなのだろうか
NYの空港で入国審査を待つ幸せなカップル。移住のビザも取得し、新天地で暮らす準備は万全だったはずが、説明もなく別室に連行され、密室での不可解な尋問が始まる。なぜ二人は止められたのか?審査官は何かを知っているのか?予想外の質問が次々と浴びせられる中、やがてある疑念が二人の間に沸き起こり──(公式サイトより)。
総製作費65万ドル(ブラッド・ピッドの「F1」は3億ドル)、上映時間77分、ほとんどのシーンが尋問室での場面と、それだけ聞けば自主製作映画のようだが、内容は多義的な世界の位相を観客に提供してくれる秀作である。
個人が持つ愛と打算の峻別を他人が行い、しかもその基準に「出生国」が持ち出されたら?フラメンコに代表される情熱的なスペインの女性の愛は真実で、政情が不安定で一刻でも早く逃げ出したいベネズエラの男性の愛は打算という安直な仮説が、男性の過去の遍歴から、少なくとも外形的に立証されていく。女は、徐々に明らかになる、男の外形的な立証要素を信じるか、それでも3年間連れ添ってきた事実婚の男を信じるか。
現実世界において、トランプ政権は、これまでの決定を突如撤回し、ベネズエラをはじめとする政情不安の国民のアメリカ入国を厳しく制限し、現時点ですでにアメリカに居住しているベネズエラ人の在留資格延長も認めない決定を下した。こうした巨大な決定が、本作に登場するような小さな男女に及ぼしている影響について顧慮されることはない。
本作は、単にふたりの愛と打算が問われるサスペンスなのか、あるいは、世界に蔓延しつつある右傾化、排斥主義化、衆愚政治化という巨大な流れの煽りを喰らい、性交渉の頻度を答えさせられたり,職業であるコンテンポラリーダンスをここで踊れと愚弄されたり、都市計画のどこがプロフェッショナルスキルだと暗に馬鹿にされたりといったような、無数に起きているであろう市井の犠牲の物語なのか。「疑わしきは罰せず」に則った自由の国アメリカの導いた結末に、喉元から酸っぱいなにかが込み上げる。
アメリカへようこそ
グローバリズムの闇と光。言うのは容易ですが、受け入れるには、かなりの苦痛が伴うようです。耐える自信ある?。
職業柄、審査するヒトは、性悪説でヒトを判断しますよね。それにしても、書類の申請記録って怖いですね。あのビザの申請記録だけを見たら、私も、トラ◯プの手先になって、入国拒否しそう。
この映画、どう解釈したらいい?。例えば現在、このクニから、ハワイに女性が訪れると、いかがわしい仕事目的で来たのかと、疑われるそうです。いいとか悪いとかではなく、性善説では、治安は護れないと云う現実が、そこにあるようです。
このお話、監督さんの実体験がベースだとか。(正確には、ベネズエラからスペインに渡った時の出来事だそうです。)いずれにせよ、書類と、電子通話履歴は要注意ですね。パートナーの知りたくもない過去と向き合う覚悟がないと、自由とチャンスの大地には、渡れないみたい。しかも自由とチャンスの代償は、それなりに、高くつくようです。
ブルガリア映画「ソフィアの夜明け」ですが、トルコから観光に来た家族が、いきなりボコられます。その集団の捨て台詞が、
…お前達みたいな移民がいるから、俺達の仕事がないんだ…。
勘違いにも、程があるのですが、就労、移民、そして難民の問題は、極めてデリケート。このクニでも、とある民族の方々が多く移り住む街で、トラブルが続いているようです。そんな御時世に、◯◯人ファーストとか言って、怪気炎上げる集団が現れたり…。(因みに海の向こうで、アメ◯カファーストの雄叫びあげるヒト達は、アメ◯カ人ファーストとは、言わないらしい。)
素人が、聞きかじりの知識で判断すべきではないのですが、無関心も、如何なものかと。取り急ぎ、この映画て、ちょっと興味を持って頂けたら幸いです。みんな、観てね。
何はともあれ、ディエゴとエレナの未来に、幸あれ…
「闇の列車 光の旅」
確か、ベネズエラからアメリカを目指すお話でした。この映画観ると、親ガチャならぬ、クニガチャって、個人の力では、どうにもならない絶望的なものを感じます。どうして、「入国審査」の主人公、ディエゴがそこまでして渡米を強行するのか、分かる気になります。併せご覧下さい。
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