「2時間に匹敵する77分」入国審査 H・Hさんの映画レビュー(感想・評価)
2時間に匹敵する77分
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映画というと2時間というのが当たり前になっていて、なかには尺をふくらませたような退屈な作品も多いです。本作は77分。ムダを排除した監督はじめ制作者側に拍手です。
入管でのキビシイ尋問。されている二人も、我々観客も意図がよくわからない。なんでそんなこと聞くの?けれど、だんだん見えてくる。そうか、入管は偽装○○を疑ってるのか!偽装○○をすることによって、アメリカへの合法移民がしやすいと。なあるほど。ひどいプライベートなことまで聞きほじってくる。実体験が元らしいですけど、実際にそういうやつらがいっぱいいるんでしょうね。
内装工事かなんかの音が神経をいらだたせる。描写が秀逸です。
尋問によって思わぬ隠し事が知れてしまって、二人の仲も危機に。
疲れ切った果ての最後の一言が実にキイてます。
難を言えば、約1時間ずっとの問答場面はつかれる。中途にちょっとした別のエピソードを入れたらよかった。他のカップルが逆上して暴れるとか。
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