「タイトルなし(ネタバレ)」入国審査 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
クリックして本文を読む
米国への入国で引っかかったスペインから来たカップル(アルベルト・アンマン、ブルーナ・クッシ)。
移民ビザを手にしていたのは女性の方。
事実婚のカップルだが、入国審査官(ローラ・ゴメス )は「偽装結婚」ではないかとの疑念を抱いた・・・
といったところからはじまる物語。
ま、入国審査官が「偽装結婚」ではないかとの疑念を抱いたのは審査がはじまってからかなり経ってからなのですが。
ある種、法廷物の変型といえるでしょう。
真実を探ろう、引き出そうとする審査官の質問で、隠されていた事実が浮かび上がってくる・・・という構造。
一般的な観光旅行では、まず遭遇しないでしょう。
あるとしたら、禁輸品の密輸。
知らないうちに、禁輸品を運搬していることになったり、とかでしょう。
なので、ハラハラするが、身に沁みるところまでは行かない。
そういう観客向けの演出として、審査フロアの改装工事を持ち込んでいる。
審査室外から聞こえる雑音騒音が苛立ちを増幅させるように。
なかなか上手い。
結末としては「意外な結末」かなぁ。
というより、「この後、このカップル、どうなるのだろう」という不安感を増長する結末。
悪くないシチュエーションドラマ。
コメントする
