「スペイン在住の、事実婚カップル。 一方(女性側)が、米国のグリーン...」入国審査 woodstockさんの映画レビュー(感想・評価)
スペイン在住の、事実婚カップル。 一方(女性側)が、米国のグリーン...
スペイン在住の、事実婚カップル。
一方(女性側)が、米国のグリーンカード(永住資格)に当選し、
移民になるべくニューヨークへフライト。
到着後の入国審査で、二人は別室に送られ、追加の審査を受ける様子。
質問が徐々に厳しくなり、苛烈を極め、苛立ち、動揺し、参りこむ様子。
こちらは映像を観ているだけでしたが、
ヒリヒリする、他人事の感じがしない、
どぎついレクチャーを授かった感じがしました。
映画は全体で80分弱とのことでしたが、体感はもっと長く果てしなく感じるような。
終始ずっと、心臓に悪い印象。
別室にいる間の、室外の物音も、不穏さを増幅させていました。
イミグレ業務従事の職員さんらや、館内の電源工事など、事情はさまざまでしょうが、
話がこじれ、不穏さが膨らむにつれ、
二人の審査には関係ないはずのざわつきが、いちいち耳に障るように。
同じ音が、同じ感じ方にならない。
一方で、学びも多くて。
旅行する側の実践メモも兼ねて:
入国時、ESTAとVISAでは列が異なること。
虚偽は当然重罪、生涯入国禁止の可能性まであり。
パスポート紛失歴や、親族の国籍や居場所は、厳しく突っ込まれる。
過去の渡航歴やビザ申請歴など一切を、よどみなく回答できること。
審査中はモバイルやPCは禁止。中身を全部見られる、内蔵ストレージまるごとの内容を複写収集される覚悟で。
一旦別室に送られると、順番まで何時間でも待たされ、乗継便も待ち人も通用しない。
などなど。
物語の最後のワンフレーズ、
よく聞く定型文ではあるものの、あれほど、えげつない場面になるとは。
でも、それがなかったら、合衆国に行く気が、こちらまで完全になくなっていたかもしれませんね。
私事ですが、おいら ESTA申請資格は喪失し、US VISA取得済です (サッカー観にテヘランに行ったので…。その翌月に東京のUS大使館で面接してもらい、VISAがパスポートに貼付されました)。
ただしそのVISA取得後は、USにはまだ未踏のままです。
いつか行くことはあるでしょうから、僅かの隙も無いよう、丁寧に過去の渡航歴や紛失歴をつづって、紙で持参しようと。
US大使館に面接で出向く際、それら書類の大半は準備済みですが。
あらためて、いい教訓を授かりました。
今後、直近の旅先には、USではなく、むしろより歓迎していただける、円安でもダメージが薄い、近場のアジアにしよう! との思いが、ますます強まりましたw。皮肉と本音の両方を込めて。
