「緊迫感と鮮やかな切り口」入国審査 まっちゃまるさんの映画レビュー(感想・評価)
緊迫感と鮮やかな切り口
余程の怪しい様子や出入りしてる国と仕事の関係に怪しさがない限り、先進国に入国する際普通の日本人が必要以上に尋問される事はない。日本人で良かったと思うのは、他のアジア国の人が財布の中まで見せてる横を15秒程度で通り過ぎる時。それ故、入国の二次審査は噂には聞くが、興味津々、そして誰もが経験したくない状況だろう。監督の実体験エピソードが反映されているそうで、審査官の畳み掛ける、遠慮のない追い詰め方はゾッとするほど。グリーンカードを発行しつつ、移民のプライバシーにガッツリ手を突っ込む、それくらい厳しくすることで簡単にUSに住めると思うなよ、という姿勢を見せているのか。怖いけど、昨今の日本の状況を見るにこれくらい意地が悪い審査は必要なのかもなあ、などと思ったりして。
鮮やかな展開に呆気にとられつつ、現実味があって、また作品のサイズもその印象にプラス要素となっているように感じる、とても面白い満足の低予算作品。
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