「リアリティあふれる入国審査」入国審査 fish_wordsさんの映画レビュー(感想・評価)
リアリティあふれる入国審査
海外へ入国する際に理不尽な質問をされた経験がある人は、この映画は刺さると思う。自分も、何度経験しても入国審査だけは緊張してしまう。映画内にもあったが、あの審査官は優しいかな、あの審査官は厳しそう等と勝手に想像をしながら列を作り、いざ自分の番が来て厳しそうな審査官に当たってしまうと「うわっ最悪……」と心の中で呟いてしまう。まぁ結局何事もなく通過はできるのですが笑
実際に、アメリカ入国は昔と比べるとかなり厳しくなっていると聞くので、旅行ではなく、移民や長期滞在ビザの審査は本当に厳しいんだろうなぁと容易に想像できる。別室に連れて行かれたらそれだけでパニックに陥る人もいるだろう。
この映画の終わり方は少々後味が悪いが、入国審査のリアルを感じるには十分。それまでは仲睦まじくお互いを信じあっていたカップルの心の中に猜疑心という種を植え付け、それが今後どのように育つのかを無責任かつ遠目で傍観しているような嫌らしさ。結局、投資ビザのようにわかりやすくその国に貢献してくれるような人物以外は、そもそも歓迎されていない、そんな現実を突きつけてくれる映画です。まぁ当然と言えば当然とも言えるが。
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