「マルチリンガルだと可能性も広がる」フィリップ ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
マルチリンガルだと可能性も広がる
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フィリップの同僚達の出身国チェコ、オランダ、イタリア、そしてフランス、ポーランドと言えば現在真っ最中のサッカーユーロ2024出場国。試合を見ていて選手の顔だけではどの国かわからんなーと思っていたところだった。
フィリップはポーランド出身のユダヤ人であることを隠しているけれど見破る人や昔の知人など事実を知っている人がパラパラと存在していて、嘘をついているからといって即通報ということはないのだった。
ナチにフィアンセを目の前で、また家族も殺されて、フランクフルトに行きフランス人の一流ホテルの給仕としてドイツ人女性を弄んでは捨てることで復讐をしているフィリップだが、プールサイドで親友と賭けをしてナンパしたドイツ人女性リザ(可愛い)には本気になり、一緒に夜行電車でパリに脱出して新しい生活を送ろうと頼む。しかし当日空襲があって実行出来ず、翌日、親友と一緒に職場からくすねたワインボトルを見つかって親友が銃殺されてしまう。そこで耐えきれず、上司に向かって「俺はポーランド出身のユダヤ人だ、殺せ!」と繰り返し叫ぶ。本気にされず疑われさえしなかったが、フィリップの中で何かが変わってしまい、リザにパリに一緒に来るな、別れよう、遊びだ、と告げに行く。職場のホテルに戻ると同郷の女性がパートナーと共にドイツの上官?を殺害した現場を見る。そこで銃を拾い、結婚披露宴パーティーで浮かれ踊る金持ちドイツ人達を陰から数人百発百中で銃殺し、一人パリ行きの電車に乗りに行く。
ナチを描いた映画は多いが、その中でも変わった趣の作品。
フィリップ役がもう少し好みの顔だったらな〜…。
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