「【”食べることはこころを作る事、生きる事。”今作は台湾中華風家庭料理店「ふーみん」の50年に及ぶ足跡を店主のいつも笑顔を絶やさない、斉風瑞さんの姿と共に描いたドキュメンタリーである。】」キッチンから花束を NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”食べることはこころを作る事、生きる事。”今作は台湾中華風家庭料理店「ふーみん」の50年に及ぶ足跡を店主のいつも笑顔を絶やさない、斉風瑞さんの姿と共に描いたドキュメンタリーである。】
■台湾人の舌が確かな父と気丈な母を両親を持ち、日本で生まれ育った斉風瑞さん。
友人達から愛される彼女は「ふーみんママ」と呼ばれている。
今作は、友人の一言がきっかけで、1971年小さな台湾中華風家庭料理のお店「ふーみん」をオープンした後の50年の足跡を追ったドキュメンタリーである。
◆感想
・フライヤーに映る、斉風瑞さんの笑顔が素敵であり、映画タイトルも魅力的であり、映画館で観たかったのだが、上映館が県内で一館しかなく断念。だが、フライヤーは持っていた。
鑑賞理由は、料理が好きという単純なモノである。
・斉風瑞さんが非常に小柄な身体ながら、大きな中華鍋を振り、次々に美味しそうな料理を手際よく作る姿が良い。
そして、紹介される納豆炒飯、ネギそば、蒸し鶏の美味しそうな事。
・斉風瑞さんについて語る、著名な料理家や漫画家の何だか嬉しそうな顔。
・見ているだけで”きっと優しい味なんだろうなあ。”と想像できる料理の数々と、いつも笑顔の斉風瑞さん。
人間って、齢を重ねると人柄が顔に出ると思っているが、斉風瑞さんの笑顔はピカ一である。
この笑顔の人が作る料理は、それは美味しいだろうと思う。
<今作に登場する多くの人達は、斉風瑞さんの料理の美味しさを嬉しそうに語り、斉風瑞さんはいつもニコニコとその言葉を聞いているのである。
”料理は人なり”。”を地で行く人なのだろうな。
お客さんとの会話の中で出来上がって来たという数々の料理の誕生話も面白い。
今作は見ていてお腹が減る、素敵な料理ドキュメンタリーなのである。>
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