「料理で広がる人の輪」キッチンから花束を 銀婚さんの映画レビュー(感想・評価)
料理で広がる人の輪
台湾人のご両親をもつ、四姉妹の長女であり料理人の斉風瑞(さい・ふうみ)さんのドキュメンタリー映画。
今日出会った人との会話、今日出会った外食等、その時その時にちゃんと向かい合って来たからこそ得られる、学びやインスピレーションによって、斉さんの手料理は進化して行く。
この映画を観た後で自分を振り返ると、その日その日にやるべき計画ばかりに注力している気がしてくる。
斉さんは、もっと流れのままに生きていて
目の前に生じた予定外の出来事にもゆっくり対応しながら、まるで川の流れの様な風の様な時間を積み重ねているように感じた。
だからこそ、意図せず方向へ人生が流れて行って、意図しなかった新しい料理が生まれる楽しさと新鮮さ。何より人の輪が広がって行くのが素晴らしかった。
料理は語らずとも人へ沢山の事を伝えると改めて思いました。
料理は味覚・観察力・感性・探究心などの賜物。
斉さんの料理は、素材を出発点として加算方式で料理の味をイメージするとあったので参考にさせていただいて、私自身の料理も、もっと美味しくしたい。
映画の舞台となったお店に今現在は、斉さんがいらっしゃらないようですが、お店は営業されているので是非とも伺いたい。
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