「雑記」ババンババンバンバンパイア とびこがれさんの映画レビュー(感想・評価)
雑記
レイトショーで観てきました。8月の頭でもそこそこ客が入ってる。ファーストデーを待ってた勢もいるかな、私みたいに。
まあ、たくさん笑いましたよ。細かくツッコミをいれるのは野暮だと思います。吉沢亮演じる森さんが、リヒト君の童貞を守るために暗躍する話、なのだがコソコソやってることが結構バレたり裏目に出たりしてドタバタする。ポンコツバンパイアは我欲のために動くが、どこか憎めず、最後は恋に目覚めるみたいな。そもそもババンババンバンバンはBで(Bですよねる)ヴァンパイアはVだから、そこからもう滑稽さが滲み出してて、作品世界を構築してると思います。
そのなかで、アンミカの死に際のシーン、血って200色あんねん、のシーン。あれはいかがなものでしょうか。完成された映画に、素人がワンシーンだけ追加しましたみたいなシーンですね。メタ的で、映画の外の世界と繋がってしまうから、観客も作品から出てしまいますよね。あのあとから、森蘭丸がコスプレした吉沢亮でしかなくなりましたね。銀魂とかポプテピピックとかリコピンみたいな笑いを狙うならいいんですけど、この作品だと浮いて見えましたね。
あと童貞が主題であることについて。若年層の恋愛離れが叫ばれていますが、その以前から、アニメやマンガには処女と童貞が増えています。作品世界でもセックスと無縁な人間たちが描かれていく。ヴァンパイアハンター坂本が中年ながら童貞であることも、観客からは共感を持って受け止められているんじゃなかろうか。その受け入れられ方も、昔とは違うんだろうな。だからこの作品も、10代の友達同士やカップルで来ても、セックスに踏み込んでいかなくて安心して観れるのでは。
と思いきや、ゴムそのものが出てきましたね。めちゃめちゃ生々しくセックスに踏み込むアイテム。お茶の間が凍るというやつ。セックス離れしてる若者にとっては、ガツンと不意打ちを食らったんじゃない?とてもよい性教育だと思う。吉沢亮を観に来た若者に、ちょっとしたお土産ですね。
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