劇場公開日 2025年7月4日

「浜崎慎治監督の運の無さに同情」ババンババンバンバンパイア 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0浜崎慎治監督の運の無さに同情

2025年7月7日
PCから投稿

笑える

楽しい

特別興味が有ったわけではないのだけど、今週の公開作は他にあまり興味のあるものはなく、コメディーらしいので「笑えるかな?」という期待を少しだけ持って観賞。

【物語】
2015年、ある敵と死闘を繰り広げたバンパイア森蘭丸(吉沢亮)は息も絶え絶えで、ついにある銭湯の前で倒れこむ。そのとき、銭湯を営む家族の幼い少年が優しい声を掛けて助ける。

時は流れて2025年、蘭丸はその銭湯で住み込みのアルバイトとして働き、蘭丸を助けた李仁(板垣李光人)は15歳になっていた。蘭丸は天真爛漫(らんまん)な李仁の虜になっており、究極の味わいと伝わる「18歳の童貞」となった李仁の血を味わうことを生きがいに過ごしていた。

ところが、高校に進学した李仁がクラスメイトの篠塚葵(原菜乃華)に一目ぼれしたことから、危機感を覚えた蘭丸は李仁の童貞を守るべく葵に接近する。しかし、あろうことか葵はバンパイアおたくで蘭丸に一目ぼれ。

葵の兄、担任教師を巻き込んだ奇天烈な恋愛バトルが繰り広げられる。さらには蘭丸に400年以上強い恨みを持ち続けている蘭丸の兄が登場し、さらに大きな騒動に発展する。

【感想】
まあ、想定どおりのクダラナイ内容だけど、小ネタは多数用意されていて結構笑えた。
(大きくなかった)期待は満たされたと言えるかな。

作品についての感想は、それくらいしか思い浮かばない。今回選択した上映回がたまたま舞台挨拶ライブ配信付きだったので、その感想を代わりに書く。

メインキャストと共に登壇した監督を観て、(浜崎慎治の名前にはピンとこなかったのだが)「あれ見覚えのある顔」だと思った。話が進むうちに分かった“一度死んでみた”の監督だ。

そう分かると、この監督はほんとに運が無いと思った。
長編映画デビュー作が“一度死んでみた”。主要キャストに広瀬すず・吉沢亮・堤真一を当てている以外にも、監督の人脈なのか、ちょい役に佐藤健、妻夫木聡等々が多数の主役級俳優が名を連ねた超豪華キャスト作であり、浜崎慎治監督的にも相当入れ込んだ作品だったはず。ところが、公開が2020年3月、新型コロナ騒動で映画館から人々が急速に遠のき始めた時期に公開が強行されたものの、2週間後にはあの緊急事態宣言発令。上映は実質上打切りに。

そして今作、本当は2月14日公開の予定だったのに、今度は主演吉沢亮の不祥事で直前に公開延期。それだけでもプロモーションの計画が台無しになったはずだが、それだけでなく公開が“国宝”公開のわずか1か月後となったのが不運としか言いようがない。吉沢亮作品としてカブってしまっただけでなく“国宝”が最近の邦画実写としては異例の大ヒット中。相手は映画芸術の王道を行く作品で、吉沢亮ファンが「どっち観に行く?」と迷ったら10人のうち9人は“国宝”へ行くでしょう!

これが予定通り国宝より先に公開されれば、“国宝”に客を奪われることは無かったはず。なんという不運!(笑)
ちなみに舞台挨拶で吉沢亮から「皆さんにご迷惑おかけしました」とい詫びがあるかと思ったけど一切触れず。きっと「世間が忘れかけた不祥事を思い出せるから触れるな」と言われているのだろうと想像。

で舞台挨拶だが、で一番目立っていたのは満島真之介。冒頭からハイテンションでずっと笑いを取っていた。それでもウザい感じにはならず、バラエティー番組みたいな楽しい舞台挨拶に貢献していた。その軽いノリの楽しい舞台挨拶の空気のまんまの映画でした。

泣き虫オヤジ
Lespedezaさんのコメント
2025年7月8日

今回の7月の上映にずれてよかったと思う

「国宝の上映時に、「ババンバ…」の予告が流れて、宣伝効果は上がったのでは?

吉沢亮さんのことを顔と名前、「青天を衝け」くらいしか知らなかった高齢の方々にも、彼が単なるイケメン俳優ではなく、実力のある、演技の幅も広い俳優だと認識されたのではないかな。
 私は「国宝」→「ババンバ…」の順番で、“吉沢亮くん持ってる!”と思いました

Lespedeza
らいむさんのコメント
2025年7月8日

私は全く逆。ババンバの公開が国宝の後で正解。国宝見たからババンバは見に行かないじゃなく、そっちも見ようかなじゃないですか?勿論、不祥事で延期にせざるを得なかったのは不運でしたが、その状況からすると、結果的に国宝の後の公開へ持ってきたことは大正解だと思います。

らいむ
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