「吉沢亮の振り幅よ!」ババンババンバンバンパイア おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
吉沢亮の振り幅よ!
楽しそうな予告に誘われて、ずっと楽しみにしていた本作。公開初日にさっそく鑑賞してきました。客入りはまあまあでしたが、思ったほどではなかったです。
ストーリーは、銭湯の息子・立野李仁に瀕死のところを助けてもらった、450歳のバンパイア・森蘭丸は、極上の味わいと考えている「18歳童貞の血」を李仁から吸うため、李仁が15歳になる今日まで銭湯に住み込みで働き、李仁の純潔を見守り続けてきたが、高校に進学した李仁はクラスの篠塚葵に一目惚れしてしまい、恋の成就は童貞喪失の危機と考えた蘭丸は、李仁の童貞喪失阻止作戦に乗り出すというもの。
作品の主な設定は予告からすでにわかっていますし、ストーリーも極めてシンプルなので、冒頭から頭空っぽで楽しめます。暑い夏を涼しい映画館で過ごすのにぴったりのコメディ作品です。
人気コミックが原作らしく、ドタバタコメディとして原作の雰囲気がよく生かされているのではないでしょうか。物語の主軸となる”李仁と蘭丸と葵の勘違い”ぶりも、ベタで多少くどく感じる部分もあるのですが、テンポと演技のよさで最後まで笑いを誘います。また、食パンを食べながら登校中にぶつかって恋に落ちるとか、周辺人物が偶然みんな繋がりがあるとか、ツッコミどころ満載なのですが、あえての演出のように感じ、むしろ潔くて何も気になりません。
また、吉沢亮さんの「国宝」からの振り幅の大きい演技に驚かされます。諸般の事情により公開延期となった本作なので、実際にはこちらの撮影が先だったのでしょうが、結果としてこの公開順は正解だったように思います。彼のコメディ作品としては「ブラックナイトパレード」が思い出されますが、あれと比べると断然こちらのほうがいいです。あの作品では必死な演技が空回りしているようであまり笑えなかったのですが、本作では演技に余裕があり、ご本人も楽しんで演じているようでついつい笑ってしまいます。
ただ、脳筋アニキや担任の坂本などとあからさまに都合のいい結びつきを見せながら、それがストーリー的にはさほど機能してないのはもったいないです。終盤のラスボス的な兄・長可の登場も、もったいぶったわりには作品全体のテイストに合っていなかったような印象を受けます。どうせならコメディ全振りでよかったのではないでしょうか。まあ、こんなことも考えず、とにかく吉沢亮さんのおちゃめパンパイアを愛でる作品と思えば間違いないです。
主演は吉沢亮さんで、演技の幅の広がりを感じさせる好演です。脇を固めるのは、板垣李光人さん、原菜乃華さん、眞栄田郷敦さん、堤真一さん、関口メンディーさん、満島真之介さん、音尾琢真さん、笹野高史さんら。中でも、原菜乃華さんの演技が、コメディの雰囲気を高めていて抜群にいいです。
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吉沢亮さん、本日から朝ドラにも出演が始まって「おぉ、最近見た、でもまた全然違う人(役)」と身を乗り出し気味で視聴しております。ルックス抜群なだけじゃなく本当に面白い役者さんですね!
共感ありがとうございます!
この作品は本当に吉沢亮の変態、もとい、変化の幅の広さに救われていますね。私のイチオシの原菜乃華の演技も大変良かったです。普段は表に出てこないコミケが活動拠点の腐女子のお姉さんたちがこれでもかと大挙して観に来たのもビックリでしたが、全方向のヲタクに優しい映画も良いなと思いました。
今晩は^ ^
吉沢さんの演技の振り幅凄過ぎて笑っちゃいますよね‼︎私も国宝→今作で大正解だと思います、次回があったら掛け違いコメディが沢山あれば嬉しいなとw




