劇場公開日 2024年9月13日

ぼくのお日さまのレビュー・感想・評価

全244件中、41~60件目を表示

4.5「壁」にひるまずにやるしかないこと

2024年10月14日
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鑑賞方法:映画館

2024年。奥山大史監督。北海道の雪深い町で、野球もアイスホッケーも上手ではない男の子は、フィギュアスケートの練習をする少女に目を奪われる。それを見た少女のコーチ(元フィギュア男子選手)は少年をフィギュアに誘い、しかも少女とのペアでアイススケート大会に参加しようとするが、、、という話。3人の視線のすれ違いから生まれる物語。
冬のアイスリンクのもやっとした薄暗い画質とにぶい光に対して、春の澄み切った青空の下で明確で引き締まった画質と強い光の対比が特徴的。あざといくらい。ドラマとしては、少年の吃音、コーチのゲイ、とキャラ盛りすぎの印象もあるが、少年は少女への憧れを簡単には表面できない「壁」(性格とは別の何か)を感じていなければならないし、コーチは少女の思いを受け入れるわけにはいかない「壁」(気持ちの問題とは別の何か)を持っていなければならないので、仕方がないと言えば仕方がないのかも。
少女が放つ「気持ち悪い」の言葉は、表面的にはコーチが同性を愛する男であることを指しているが、物語の過程から感じられるのは自分の思いが報われないことへの八つ当たりである。だから、確かに少女は自らの八つ当たりに気づけない(子供らしい)冷酷な一面をもっているのだが、同性愛差別をしているのではない。このあたりの描き方は単純なようで上手。
「壁」にひるまなかったコーチは少年と少女を近づけるという余計なことをして、結果として自ら職を失い、パートナーを失う羽目になるのだが、少年の「目」に人を思う純粋さを見てしまったコーチとしてはやるしかなかったのだろう。少年少女が二人で練習する場面に流れている至福の時間(滑り出しとともに動き出すカメラはもはやアステア・ロジャース的な幸福感があふれている)には得難い価値がある。

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4.5内気な少年タクヤと彼が一目惚れしたサクラ、そしてサクラを指導する荒...

2024年10月13日
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内気な少年タクヤと彼が一目惚れしたサクラ、そしてサクラを指導する荒川。
子役の純粋さ残酷さどっちも良いが、何より池松壮亮の静かだけど説得力のある演技が良い。最近映画でよく見るし出てるのは基本面白いから安心できる!

タクヤが好きな人のためにスケートを練習してどんどん上達する姿、すこし邪な気もするがそれが子供らしくてとっても微笑ましい!

良い友達にも恵まれているし、凄い優しい世界のように見えるが、少し違和感。
タクヤのことが気になって応援したい気持ちからか荒川が少し暴走しているように見える。サクラはたまったもんじゃないよね笑。純粋さ故に何もかも都合よく行くわけではなく、苦い結果に…だけどそれも含めて青春。
そうやって成長して進んでいくんだよねぇと喜びを感じた。

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いたかわ

4.0光の魔術師

2024年10月13日
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鑑賞方法:映画館
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キッスィ

4.0出演者、皆、天才かよ!

2024年10月12日
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汚れた私など触れられない尊く美しい二人・・

そして、やはり池松壮亮は凄い役者さんなんだとあらためて感じた・・演技が深いとても深い・・

この映画監督の才能をヒシヒシと感じているが、このキャスティングからして只者ではない・・

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ノベコ

3.5大人になってわかったが練習が全てだな。 子どもはその真逆だけど。 ...

tさん
2024年10月10日
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大人になってわかったが練習が全てだな。
子どもはその真逆だけど。

2000年ぐらいの設定なのかな。
テレビは丸いしパカパカケータイだった。

雪って最初見たらテンション上がるけどしんしんと容赦なく積もる事で真綿で締められる様な残酷性も持ち合わせている。

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t

3.5瑞々しさ

2024年10月10日
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鑑賞方法:映画館

エンドロールの主題歌がとても心地よく心に響きました。作品の世界観にあまりにぴったりなので驚きましたが、ハンバート ハンバートの「ぼくのお日さま」が先にあったことを後で知って納得しました。とても素朴でいい歌ですね。ラストシーンからの絶妙なつながり具合により、心温まる余韻が残りました。児童文学のようなピュアな物語は、どこか懐かしい気持ちを呼び起こすものでした。主人公のタクヤ(越山敬達)とさくら(中西希亜良)は、例えていえば「小さな恋のメロディ」(71)のダニエルとメロディで、きっと誰の心の中にも自分だけのタクヤやさくらがいて、あの頃の甘酸っぱい想いが蘇るのかなと思いました。小学生から中学生の頃に訪れる汚れなき世界と汚れた世界のぶつかり合いは、ある種の通過儀礼なのでしょう。少年時代の想い出に耽りつつ、ふと大人の立場でみると、荒川役を演じた池松壮亮が作品の雰囲気を決定づけているような気もしました。

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赤ヒゲ

4.5まっすぐで、ちゃんと恋してる。追記︰光の魔術

2024年10月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

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Mr.C.B.2

4.0観て良かった

2024年10月8日
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きゃな

3.5素晴らしさある映画でした!

2024年10月7日
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komagire23

4.5たったひと冬

2024年10月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

たったひと冬のお話だけど
これまでの過去と
これからの未来を
感じることができる物語

画角がちょっと窮屈でもあったけど
映像と音に魅き込まれた

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ミチテラシ

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2024年10月6日
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鑑賞方法:映画館
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りゃんひさ

5.0映画館にいるのに空気が美味しいなって

2024年10月3日
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ねはん

4.5お日さまの陽

2024年10月3日
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悲しい

楽しい

知的

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レント

4.0「本人かな」

2024年10月2日
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鑑賞方法:映画館

知的

今年227本目。

スケート1人も2人も滑っているのがおそらく主人公の2人。特に女性1人が凄いレベルの高い演技。映画でフィギュアの試合を見たような満足感。池松壮亮も相当練習、ちょっと滑るだけでたっぷり訓練したなあと分かるのが嬉しい。小学生から中学生ここの成長が一番見せたかった所かなあと。

追記 アプリでアイスダンス経験とありました。良かった。

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ヨッシー

3.5僕はこの映画がちょっと嫌い

2024年10月2日
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鑑賞方法:映画館

小学生同士だと純愛なのに、おとなと子供だと小児性愛者的な危うさがあるなぁと思った冒頭。
池松壮亮だからかなぁ?
女の子は敏感に感じとったけど、男の子にはお日さま。
両方の家庭の映像がとっても暗かった。
電気代節約?
僕はイエス様が嫌いの若手監督作品。きらいじゃない。むしろ好き。
あの湖のシーンは名シーンだと思う。
映像作家だねぇ。
アイスホッケーや野球を楽しめない少年がフィギュアスケートの女子に憧れて、クルクル。
リトルダンサーを思い出したんだけど、最後は残念だった。
いろいろ嫌なことが多い世の中。。
この監督だけじゃないよね。

ハンバートハンバートが主題歌ということもあって、見なきゃリストに入れました。
ハンバートハンバートの歌のそこはかとない気持ち悪さとこの映画のコラボ。唯一無二でした🤩
女の子の母親役。
やっぱり山田真歩だった
こちらもなかなかのキャスティングでしたね😎

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カールⅢ世

3.5雪どけ

2024年10月2日
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ブレミン

3.5映像と音楽が本当に美しいっ❣️

2024年10月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

ドビュッシー 月の光が流れる中で滑るスケートシーン、凍てついた湖のリンクに柔らかな陽の光が輝き純粋な少年と少女がZombies Goin' Out Of My Headで戯れるシーン、感動したなぁ〜🥰
でも物語は残酷な結末へ…こう来たか〜😭
奥山大史監督の次作、大注目です。

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タモン

3.5キャスティングの時点で勝ち確

2024年10月1日
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鑑賞方法:映画館

すごい美少女と美少年でスケートも滑れるという逸材
サクラに憧れるタクヤだが、映画を観てる客もタクヤに同意するぐらいサクラ役の美しさ。
サクラはスーパーアスリートの荒川コーチに憧れ、荒川コーチはタクヤの純粋なところが羨ましいという奇妙な三角関係

他二人の一貫性との対比上、サクラの複雑な感情変化が上手く演じられて、叙情的なドラマ展開はよかった。そのときどきの感情の伝わる演技は素晴らしいものがあった。

ゲイカップルがいちゃついているというところが直ちに同性愛認定できるような内容ではなく単純に悪ガキのじゃれ合いととれなくもないもので表現がマイルドにしてるのか伝わりづらいところが気になった。

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アモルフィ

4.0けれんみのない美しさ

2024年10月1日
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田舎町のスケートリンクを舞台に、
吃音を持つ少年の淡い恋を描いた
可愛くて美しい作品。
ストーリーはなんてことないんだけど、
映像、空気感がとても素敵で

心があったくなる映画です。


監督・脚本はもちろんのこと
撮影・編集までをこなす
奥山大史さんの商業映画
デビュー作。
今年のカンヌ国際映画祭「ある視点」
部門にも、正式出品されています。

少年を主人公に映画を作ってきた僕としては、
「あー、もう1本映画作ろう」と
勇気をもらった作品でもあります。

早速シナリオ書き始めました。

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高坂圭

5.0湖畔の氷上に差し込む光

2024年10月1日
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映画を観る前はなるべく事前情報は入れないことにしている。聞いたことのある映画タイトルだと思っていたが、エンドロールでハンバートハンバートの「ぼくのお日さま」が流れた瞬間に、あ!これだよ!好きな曲だったじゃないか〜と嬉しくなった。ちょっと調べてみたら監督がこの曲にインスパイアされ作った映画とのこと。
主人公も父親も吃音であったが、この映画はそれを決して大変なこととは描かず、彼らのパーソナリティのひとつとしている。
奥山大史監督はタクヤとさくらには台本を渡さず撮影したとのことだが、その代わり「自己紹介文」なるものを渡し読み込んでもらい、見事に北海道の田舎町で暮らしながらスケートを好きになる小6と中1の少年、少女を見事に演じきっていた。
荒川と五十嵐の「自己紹介文」もパンフで読んでみたが、映画では描かれなかった彼らの内側の心と歩んできた道のりを知れた。荒川はこの映画の頃31歳で時代はちょうど2000年。あのVOLVOは流石に今はなかなか見れないが当時は人気があった(私もちょうどその頃、同じ車に乗っていた。色は赤だったけど)。今となっては男性同士の恋愛を気持ち悪いなんて言われることはないが、20年以上前では憧れのお兄さんがそうだとしたら少女の心は傷つくことでしょう。

明るい日差しが注ぎ込む湖畔の氷上で戯れる3人の美しさは観てるものにここでドラマは終わって欲しいと思うほどの名シーン。
春になり、それぞれの新しい道が開かれる。
タクヤが声を発するまで、さくらはゆっくり待っていてくれる筈です。
今年の邦画最高傑作のひとつとして、私の記憶にいつまでも残るであろう素晴らしい映画でした。

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アベちゃん