「ネタバレ禁止映画として衝撃度は低、丁寧さは高」ザ・ウォッチャーズ フラレオンさんの映画レビュー(感想・評価)
ネタバレ禁止映画として衝撃度は低、丁寧さは高
クリックして本文を読む
深い森の中に迷い込み、小さな小屋にたどり着いた主人公が、夜な夜なやってくるウォッチャーズにおびえながら、すでにそこにいた3人とともに脱出できるかというお話。
シャマラン監督の娘ということだが、父親と同じ路線を期待通りに歩んだいわゆるネタバレ禁止のサスペンス映画。
・ザ・ウォッチャーズって、何者なのか
・どうやって脱出するか
・すでにいた3人は(もしくは主人公も含め)、ただの被害者か、それともいわくがあるのか、というかいわくアリにしか思えない
というような謎をきれいに回収していく。
伏線も含めて、曖昧さや「判断は観客にお任せ」的な逃げ方はやめて、丁寧に説明していく。
やや説明的なセリフはあるにせよ、その点では好印象。
家族のドラマも多少絡めているが、自分としてはそこは薄味。
もはや妖精でも、怪物でも、宇宙人でも対して変わりはないウォッチャーズの正体は
大した問題ではない。
脱出に関しては、さんざん苦労した迷いの森をあっさり抜けられたのは
マデリンのおかげと一応、理解。
リアリティ番組のビデオはミスリードだったのか、カップルになれば出られるというオチは無かった。
っていうかペットショップのくだりもミスリードで、人間は飼われているのではなく、小屋に逃げ込んだだけ。
さいご、脱出時に森を抜けられて、太陽の下で生きられているため、さいごの3人に「いわく付き」は無いと思わせておいて、人間とのハーフであれば、大丈夫かもねという後付け説明はちょいと反則。
全体としては謎の衝撃度は低め、正攻法で謎を説明する丁寧さは高めでした。
コメントする