劇場公開日 2024年6月21日

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「監督の「顔」をこれから見てみたい」ザ・ウォッチャーズ 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5監督の「顔」をこれから見てみたい

2024年7月8日
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アイルランドの森の奥
足を踏み入れたら戻ってこれない謎の領域があった

そこにはコンクリートの小部屋が建てられており、部屋の一面だけが全面ガラス張り

主人公含む4人の男女は、毎夜ガラス越しに
"なにものか"に観察されているのだった・・・

父親であるM・ナイト・シャマランに対しても「どんでん返しの監督」という目を向けることに私は否定的なのだが、今作もその影響を受けたプロモーションが目立ったように思えた(日本だけか?)

作品自体も一作目ということもあってか親シャマランの雰囲気に寄せているような印象もある

それでも近年の『オールド』や『ノック』に比べると設定や物語は明解でスッキリとした描き方だ

これが監督自身の作風なのか別の要因によるのかはまだ分からないが、次回作以降も監督の「顔」が見えてくるまで期待を持って観に行きたいと思える一本だった

ただ、尺の問題もあるのかもしれないが、とあるキャラクターがクライマックスで翻意する理由づけがもっと厚く描かれていると良かったなと個人的には感じた

作務衣もん