「「薄目を開けた感じ」でおおらかに観るべし(笑)」ゼロ・コンタクト Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0「薄目を開けた感じ」でおおらかに観るべし(笑)

2024年5月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

単純

カナダ人のリック・ダグデイルがメガホンを取った、まさしく”コロナ仕様” の映画だ。

例外的なシーンを除いて、出演者同士のコンタクトはない。同時に画角に入るのは、最大でも2人までだったと思う。

リモートのみでどこまで出来るか?
実験的な意味合いの濃い作品だが、ちゃんと(というと失礼かもしれないが)鑑賞に耐えるものに仕上がっている。

ただし!

おススメの鑑賞方法は、
◆細部にこだわりながら見ないこと
◆ストーリー展開について小さな「?」は無視すること
◆全体として「薄目を開けた感じ」で見ること(笑)
なので、ご参考までに。。。

天才エンジニアのフィンリー・ハート役に名優アンソニー・ホプキンス、
その息子サム・ハートをクリス・ブロシューが演じる。

フィンリーが開発しようとしていたのは、「人やモノを瞬間移動させられるマシン」、つまり、巨大な ”どこでもドア” だ。
フィンリーは亡くなってしまうが、生前に仕掛けたプログラムにより、フィンリーに関わりのある5人の男女が、ある日突然、Web会議に召集される。

フィンリーが創業して以来の仲間、
フィンリーの会社の幹部、
同じく顧問弁護士、
開発部門の責任者(ちなみに、日本人という設定)、
フィンリーの一人息子(フィンリーを嫌っている)
という顔ぶれだ。

◆マシンは開発ストップしたのでは?
◆稼働させようとすると地球に異変が?

その会議の最中に参加者の一人が、何者かに殺される。
そして、次には「マシン」が盗まれたことがわかる。
別の参加者宅に不審者が侵入する。

ほとんどが、Webミーティングの場面であるため、
迫力や臨場感を求めるのは酷だ。
また、カメラに向かって話すのがメインなので、
役者の演技をあれこれ言うのも気の毒というもの。

その代わり?、
画面にノイズを入れたり、
演者に動きを与えたり、
工夫の跡が見える。

途中のハラハラドキドキな展開と比較して、
「オチの虚無感」がひとしお(笑)。

う〜ん、、、
これ以上のヒネリを加えると、かえってシラケてしまうのかな?

エンドロール中のメイキング映像は、よくあるNG集ではなく、製作スタッフが主役になっており、なかなか興味深かった。

アンソニー・ホプキンスの圧倒的な存在感とカリスマ性を加味して、☆2.0

Haihai