祝日のレビュー・感想・評価
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映画なんだし
2024年劇場鑑賞115本目。
祝日に学校に来てまぁ誰もいないし自殺しようかなと屋上に来たら明日にしなよと言われたのが自称天使の女性でした。
一日で色々な出会いがあり、主人公の内面も変わっているのは分かるのですが泣けそうなところで泣かせに来ないのでカタルシスが得られない。天使の運命だって完全に自分のせいなのに、それも主人公にとって単なるエピソードみたいなあっさりした感じでモヤッとしました。
なんか良かった 全体通して流れる雰囲気とか、 ちょっとした台詞回し...
なんか良かった
全体通して流れる雰囲気とか、
ちょっとした台詞回しとか、
とても良かった
最後も良かった
猪木じゃなくて馬場である必然性
生きている事は単なる現象であって意味なんかないのだが、生き続ける事で良くも悪くも他者と影響し合って進んでいくのが人生という、いわば当たり前のことをあまり深刻ぶらずに描いた寓話。
「星の王子様(小さな王子)」を変形させた感じかな。
タイムリミット物で、あと◯分で燃料切れとか◯時間で薬効切れとか病気であと◯日の命みたいな設定をみると「誤差」という概念はないのか?といらいらさせられるが、これなら違和感なくて良い。
天使は人に近いもの
宗教画や漫画の影響があって羽があるキューピーちゃんのイメージだが、天使は人に近い形をしているのが多い。たまに悪魔が化けたりする場合もあるけど。
そのような逸話をうまく人間を使って映画にしていた。私が比較的最近観たものだと瀬々監督のDog starの飼い主が見守り天使みたいなもので、それに近かった。
どこの誰が天使だとは見た目上、判断がつかないので、こいつ天使臭いなぁとかは心の内で楽しめる。
ただ、物語はシンプルかつ盛り上がりに欠けるので、気に食わない人はいそう。
個人的には、もう少し中華や浜辺のところで何かしらトラブルが起きて欲しかったところ。
なんとかして若い人たちの自殺を止めたい気持ちが、この映画で、誰かの胸に届きますように。
天使が、ほら、
あなたのそばには いてくれてるんですよ〜
と、教えてあげることで助かるひとつの命のために。
・・・・・・・・・・・・
この映画は、そのためのスタンスのひとつだと思う。
処方箋が合致する子供を目掛けて、暗闇に放つ矢だ。
10代の子には ただで見せてやってはどうだろうか。
僕は、作家の石田衣良が、新聞のコラムに書いたタイトルを思い出す。
いじめられている君へ
「自殺することを禁じます」
朝日新聞2006年12月7日掲載)
なんか引き込まれるファンタジー
14歳の奈良希穂は、中学生になってからずっと1人で暮らしていた。優しい父が冤罪を苦に首を吊り、おかしくなった母はカルト宗教にハマり家を出てしまった。そのため、希穂は生きることを諦めたように、毎日野菜ジュースとプリンだけを食べながら過ごしていた。ある日、休日に気付かず、休校日なのに登校してしまった彼女は、校舎の屋上へ向かい、飛び降りようとした瞬間、誰かに腕を掴まれた。その女性は自分のことを、希穂とずっと一緒にいた天使、だと名乗り、今日は日が良くないから死ぬのは明日にしろ、と言った。そのため、希穂は彼女と一緒に、人生最期の1日、を過ごすことになった。アリを踏んだと謝ってる少女、喫茶店で80円まけてくれたお姉さん、白髪の元マジシャン、中華料理屋の店長、など次々と現れる人々との交流し、希穂の心は少しずつ解放されていき・・・という話。
富山でオールロケを行った作品との事。なかなか魅力的な風景だった。
希穂役の中川聖菜の派手でなく自然な演技が魅力的だった。自称天使役の岩井堂聖子は綺麗で面白かった。マジシャン役の西村まさ彦はちょっともったいない使われ方だったかも。カフェの店員役の中島侑香は綺麗でダンスが美しかった。
不思議な人ばかり出てくる映画
伊林監督の2作目。
この監督の作風にも慣れてきた(^-^*)
とにかく間をたっぷり取る独特のテンポは健在なのだけど、今作は主人公の希穂が置かれている状況がとてつもなくヘビーなこと、またファンタジー要素が入っていることもあって、前作よりはテンポが良いように感じる。
そして希穂以外は天使、突然踊り出すカフェ店員、街中でタキシードを着ているマジシャン、喪服の脱げないアフロの中華料理屋の店主、アリを踏んだ小学生等々、"普通の人"がほぼ出てこない(笑)
なのでちょっとシュールなムードは漂っているけど、そもそも希穂と一緒に行動しているのが天使なので、全体的なトーンは調和が取れていて、話に入り込むことができた。
アフロ店主とのシーンは長く、ある意味クライマックスなのだけど、ここは良かった。アフロの独白と表情に引き込まれた。
まさに「ヘンテコな世界」が希穂に活きる意思を与えたのだけど、その主題を抑えた演技や演出にフラットなシナリオで言葉少なに語るあたり、押しつけがましくなくて好み。
前作の「幻の蛍」は、監督が息子の友人という繋がりで義理で観に行ったら期待値よりは良かった、と思ったのだけど、今作ではこの監督が撮る映画をもう何作か観たいな、と思った。
もう何作かチャンスがあれば、この監督、化けるかも。
今後に期待してます。
ヘンテコな世界
両親のトラブルで強制的に独り暮らしになった14歳の少女が、衝動的に自殺しようとした時に天使と名乗る女性と出会う話。
優しいパパは誰かの悪いことを自分のせいにされ首を吊り、ママは新興宗教にハマり教団に連れ去られどこかに消えて、自宅ポストに投函されるお金で野菜ジュースとプリンを買って生活する日々を過ごす中、祝日であることを忘れて学校に行き巻き起こっていくストーリー。
なんだかすっとぼけた鼻血ね~さんに天使と言われても、教団の人にしか見えなかったけれど、確かに監視でもされてなきゃ知らないこと知ってるし…。
抑揚が殆どなく、ずっとまったりぬろ〜っとなんてことない時間が過ぎていき、世の中そんなに悪くない的な?
馬場さんのキャラは良かったけれど、根本的なところは何も解決していないし、衝動は又来るんじゃない?と思ってしまった夢のない自分にはハマらなかった。
生きることは食べること。麻婆豆腐は美味しかった
父は自殺、母は宗教に溺れ、たった一人になった中学生の女の子・希穂と、その希穂をずっと見ていたと言う自称天使の馬場さんの祝日の1日を描いた作品。
今の時代、大人だって子供だって孤独を感じてる人はたくさんいると思います。
だからやはり人との触れ合いは大切なことですよね。
馬場さんと共にちょっと変わった人達との他愛もない会話だって、希穂には大事な時間だったのでしょう。
生きづらい時代に天使の馬場さんのような存在がいると救われる人もきっと多くいるでしょうね。
ファンタジーの要素も入った、今の時代にこそ見るべき良い映画でした
#10 人生諦めなければなんとかなる
富山先行舞台挨拶付き上映で鑑賞。
いくら生活費を渡されても、中学生1人で生きていくのは辛いよね〜。死にたくなるよね〜。
そこから色んな大人に出会って、自分は1人じゃないってことに気づいく中学生の再生ストーリー。
ミニマムな予算➕素人の俳優さんを主演に迎えて、ここまで完成させた監督とスタッフに拍手。
オール富山ロケだけど、別に富山じゃなくても東京でも同じストーリーが描けそう。
人生の意味を考え直したい方にお勧めな一本。
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