配信開始日 2024年4月5日

グレート・スクープのレビュー・感想・評価

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1.0英国王室のどうでもいいセックス・スキャンダルの追及に地道を上げるバカげた映画

2024年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

グレートなスクープなのだそうだw 英国史上最高の視聴率を獲得したのだそうだww

内容といえば、英国王室の王子が未成年者買春をしていたというだけのシロモノである。スキャンダル好きの英国らしい話題だが、これのどこが「グレート」なのか、どこが「スクープ」なのか、関係者に問い詰めたいw 丸めたパンフレットを椅子の背にバシバシしながら小一時間問い詰めたいww 八つ裂きにしたパンフを投げつけてやりたいwww

はっきり言って、くっだらない、どーでもいいネタを追っかけてるBBCってのは、何なんだ? 見た直後に内容のあらかたを忘れ、時間を無駄にしたことを後悔した。

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徒然草枕

3.5王室スキャンダル:BBC記者の追及

2024年6月7日
PCから投稿

エプスタインの顧客だったアンドルー王子を追い詰めていくBBC記者の話。アンドルー王子のインタビューはBBC史上最高視聴率を獲得し多数の賞を受賞したそうだ。

アンドルー王子はエプスタインの別荘で未成年を買い乱交パーティーにも参加した一顧客だった。だがもっと高い頻度でエプスタイン邸を買春利用した得意客が多数いる。アンドルー王子が大きな注目を集めたのはかれが英国王室だから。

映画は英国王室であるアンドルーが未成年者を買春したのだからスクープだと言っていて、それはまったくそのとおりだが、エプスタインとその周囲を俯瞰で見たばあいに、もっと告発すべき悪い奴がいる。──という観点で見てしまうとインパクトが削がれる。

またアンドルー王子はサヴィルやワインスタインやラリーナサールや喜多川やエプスタインみたいなプレデターでも変態でもペドでもなく、チャールズの弟で女王のお気に入りでフォークランドに従軍しロイヤルファミリー枠じゃないポジションで戦った。
映画もアンドルーの人となりをある程度擁護しながら描いているし直属秘書も同情的だった。が、買春は証拠があがっていて、当人は一貫して否認しつつも公務からは退いた。

ある程度の情報が揃ってきたスキャンダルを紐解いていったときに最初の印象とは違う見地が見えてくることがある。だいたい世のスキャンダルは、あっちが悪いのはとうぜんだとしても、こっちも「なんかちげーぞ」という新局面がでてくるものだ。それを吟味することは映画レビュアーがよく使う「リテラシー」とおなじ見識ではなかろうか。

たとえばさいきん猖獗を極めるお笑い芸人の一件でも、界隈に出入りしていた女たちというものは、予期せずにはめられたにせよ、芸能人にまとわりついていたなら、それなりな連中ではある──という見方があってもいい。もちろんかれらは獣のごとく遊び散らしていたに違いなく、泣き寝入りした女もいたであろうが、引きで見ると加害者も被害者も同類感を否めない。

あるいはたとえばストーミーダニエルズは無自覚にトランプに近づいたのかといえば答えはNOである。彼女は口止めに13万ドルをもらい暴露本でも儲け被害者の立脚地を得た。だからといってトランプが悪くないということはないが素面と商売の区別をつけていないポルノ女優がせまってきたばあいにそれが奸計かそうでないのかはパンドラの箱である──ということを言っている。

ジャーナリストレイプ事件の女だってそうとうなたまだと思うぞ俺は。

そういった考え方をどこかで言ってみることはないにしても、情報があるならそれを吟味するのはリテラシーですよ──という話である。
諸悪の根源がエプスタインなのは前提だが彼の王国はパートナーだったマダムギレーヌことギレーヌマクスウェルのグルーミング手腕とセットだった。
牙城に未成年をあつめ富裕層へアテンドしていたのはギレーヌマクスウェルでありエプスタインの売春システムが何年も水面下で回ったのは老獪なマダムギレーヌがいたからだ。

所有する島や人身売買で買われて連れて行かれた子供らとは違い米英のエプスタインの娼館では、未成年はそこでなにをするのかを自覚しながらのこのこやってきて、ことが済んだら帰って行く。
それはグルーミングによる洗脳だから気の毒な犠牲者と見るべきなのであろうが未成年のパワーワードを外せば早熟なsugar daddyとも言える。反復利用している子のなかには「味を占めた」子もいたのではないか──という連想は払拭できない。
こうした構造では、はめられたのかはめたのかがパンドラの箱になる。ことがある。

エプスタインは顧客と未成年がやってる画像や映像をつかって裕福な顧客を脅迫することで資産形成し、マクスウェルは少女たちに未成年と公人は10:0(ジュウゼロ)だとおぼえこませた。で、未成年の女たちが成人になったとき、人と車がジュウゼロなのを利用した当たり屋のようなことをしはじめた。──としても不思議はない。最も著名なエプスタインの告発者であるVirginia Giuffreはさいきん逆告発されている。

つまりアンドルー王子は、ワインスタインやジャニー喜多川みたいな単純な性欲のプレデターではない。ただ英国王室だったからBBC最大視聴率に晒されて失脚した。悪辣なサヴィルや5,000人やった喜多川がなんの科も受けずに物故したのと比較すると、アンドルーが悪くないとは言わないが、見ていて同情の余地があったという話である。

全員が実在の人物を演じ、主人公はいつもシャネルを着ている記者(Billie Piper)で、Gillian Andersonもアンドルー王子をインタビューしたジャーナリストEmily Maitlisに似せて役作りしているが、Rufus Sewellが演じたアンドルー王子がいちばん上手、似ているし巧かった。
(Netflix: Behind the StreamsチャンネルにRufus Sewell transforms into Prince Andrewという2分の変身メイキャップ動画があがっていて興味深く見た。)

imdb6.6、rottentomatoes78%と63%

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津次郎

4.0アンドリュー王子

2024年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

イギリス王室のアンドリュー王子が、性犯罪者のジェフリー・エプスタインと交友があった。
エプスタインはFBIに二度目の逮捕のあと自殺している。
BBCはアンドリュー王子のインタビューに成功、放映、失脚させている。
このインタビューはどのようにしてできたのかを、詳細に描き、とてもスリリング。

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いやよセブン

3.5感覚のズレ

2024年4月8日
iPhoneアプリから投稿

ロジャー・エイルズを追い込んだ実話を映画化した『スキャンダル』
ワインスタインは『SHE SAID』

本作はJ・エプスタイン関連で、アンドリュー王子のインタビューまでの【非常事態】を追う側視点で描いている。
インタビュー後の王子の【上手くいった】
この【感覚のズレ】こそが、
世界中の非常事態の諸悪の根源のひとつなのかもしれない。

ロジャー・エイルズに関しては、長いスパンで、
ドラマ化もされた
『ザ・ラウデスト・ボイス アメリカを分断した男』のように、追われる側にフォーカスすれば、
多岐に渡っている状況の【感覚のズレ】を理解する事が可能なのかもしれない。

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蛇足軒妖瀬布