「やはりベテラン俳優の真ん中で堂々たる演技の柴咲コウが凄い」蛇の道 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
やはりベテラン俳優の真ん中で堂々たる演技の柴咲コウが凄い
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Vシネマのセルフリメイク・フランス映画。
とにかく大量のフランス語のセリフ、無表情の恐怖、蛇のような目、柴咲コウの存在感が圧倒的に凄い。
さすが、大河ドラマ主演で1年間演じただけのことはある。
ベテランフランス人男優たちに囲まれても引けを取らないどころか、コントロールすらしているように見える。
特に、復讐する男がいない人質とだけいるときに、突然取引を提案してくるところが狡猾で面白い。
いい機会だから、またフランス映画に出てほしい。
また、アクション・シーンや寝袋を引きずるシーンでは、その長身の身のこなしが画面に映える。
フランス男優陣の中では、「007慰めの報酬」に出ていた、マチュー・アマルリックが面白い。
捕らわれの身で命すら危ないのに、どこかユーモラス。
三人しか出ていない日本人(しかも一人はリモートのみ)の一人で、このためだけにパリに渡り、1日だけ撮影したという西島秀俊の役も、診察室のシーンで、患者でありながらも柴咲コウとの距離を詰めようとするところは緊張感があってドキドキする。
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